「みんなが幸せでないとね」インド生産者さん訪問記 番外編

むつみインド日記「無事にデリーにおります!」
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「みんなが幸せでないとね」インド生産者さん訪問記 番外編
女子の希望の星! イラムちゃんに ’スクーティー’ を贈りたい

 

番外編 インドで読む世田谷の希望  よいリーダーを選ぶとこんなに変われる・・

 

海外に来て、

日本とまったく違うことに出会うと

なぜこんなに違うのか?って、考えます。

 

 

今期、インドでは大干ばつが起きて、周辺の田舎からは

干上がってしまった畑を捨てて

都会に流れ込む人が急増中と

日本を出る前にニュースで読みました。

 

今回の訪問地 Lucknow は、もともと、どんどん拡張している街だそうです。

地方で仕事をなくした人が流れ込んできて

でも、Lucknowの人でも、仕事のない時期は

デリーやムンバイまで出稼ぎに行くそうです。

 

家族と離れ、長距離をバスに乗ってムンバイについても

仕事が見つかるかどうかは行ってみないとわからないという人もいるそう。

 

日雇いの仕事をするんでしょうね。

 

臭いゴミ山で何かをひらって暮らす人。

 

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車で移動すれば、窓をたたいて「何か食べさせてください」とジェスチャーしてくる子どもたち。

 

いつ見ても、子どもの乞食のうつろな視線、

真っ黒で細い手、

みじめな表情、は

とっても、つらいものです。

うずくまって、動けなくなっている子も見ることがあります。

そういう子を見ると、

神も仏もないもんだと思ってしまいます。

 

 

読んでいるあなたは

インドだから仕方ない、そんなもん、と

思っていらっしゃるかもしれませんね。

でも、有史以来ずっと貧しかった国って、そんなにないのでは。
フィリピンで言われたのは
「昔はゆったりと、みんな食べていけた」と。

 

日本でも、

給食以外には食べるものがないから

夏休みになるとすごく痩せる子がいる、と

ここ数年よく聞くようになりました。

 

貧困は、たいていの場合、人災なんだと、私は思っています。
分け合わない社会になった時に
貧しさが広がる。

貧しさがどんどん広がっている中、

私が日本を出る直前ですが

目の覚めるようないい話をきくチャンスがありました。

 

なので番外編としてシェアしますね。

 

 

世田谷区長の保坂さんの講演会。

 

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いま2期目で、目をむくような成果を出しています。

 

まずはこのグラフ

住民へのサービスは削らずに

25年ぶりに借金ゼロに。

 

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すっげーーーー

 

 

日本では、多くの地域で、

行政改革といえば

お年寄りへのサービス削ったり、と

弱い立場の人へのサービスをなくしていくもの、

みたいになってるらしいのですが、

 

保坂区長は、

日本政府だったら「財源がない」の一言で切り捨てるような

弱者へのサービスはむしろガンガン増やしてるんです。

 

 

妊娠した女性が仕事を続けたいと思ったときに立ち寄れる、

よいハローワーク。

仕事の紹介だけでなく

ワンストップでいろんなことを相談できるので

大人気とか。

 

 

親がいなくて施設で育つ子どもが

高校を卒業した後

急に社会に放り出されて

けっきょくうまく適応できず

離職・自殺・・・とならないように

公営の安いアパートを用意したり。

 

 

中学生・高校生からの声に応えて

彼らが自分たちで運営してつかえる場所

(児童館の年長版?)を用意して

実際に運営させてみたり。

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中学生・高校生は、

バンドの練習したり、

テスト勉強したり

劇の練習したり・・・・・

すばらしくよく運営されたので

地域住民から歓迎されたそう。

 

 

しょっちゅう区民と対話して

アイディアを引き出し、実行しているので

人気があり、

2期目の選挙では、

自民公明の候補をダブルスコアで破ったそうです。

 

 

区長の言葉

「希望はあながち夢じゃない」

 

これが、私も大好きです。

 

日本にもいろんな地域があるんですね。

 

 

他にも、姉妹都市を巻き込んで自然エネルギーに切り替えたり

いろんなことしてます。

 

この本を読むと、

リーダーの姿勢で、こんなにも

暮らしは変わることを、

身にしみて感じます。

 

(もちろんリーダー任せではないでしょう。

公務員・住民、みんなの力をあわせて。)

 

 

7月10日は日本の参議院選挙~~~~

 

普通の人から豊かになれる国づくりをしてくれるリーダーたちを

まずはみんなで、選びましょうねーーーーー。

 

 

 

ここインドでは、道端に暮らす人たちは

骨を折ったりケガをしても病院に行くこともできない。

保険証もないし なんなら出生証明もない人もいる。

 

そんな中、インド政府も

状況を少しずつ良くしようとしているようで、

これは、

手工芸ができる人がもらえる「保険証」

 

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これがもらえると、

銀行でローンも組めるし

病院では4割負担ですむそうです。

すばらしい。

 

手工芸の技術者を育てていこう、という

国の意思を感じます。

 

さて、マリさんたちがこのまえ訪れたネパール。

 

手工芸品製作に関して

国からのサポートが全然ない。

1日になんども停電するから仕事もしづらい。

 

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シサムの人見さんも、

「ネパールでの仕事のやりにくいこと・・・・・

インドはそれに比べてぜんぜん楽・・・」と。

 

ネパールの生産者さん、ハンディあるなあ。

なんでも自力でやらなきゃいけない。

 

しかし「希望はあながち夢じゃない」

 

貧困が人災である以上、

変えていけるのもまた私たちヒューマンビーイング。

 

前向いていきましょう!

8年前

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