<むつみ>
アムネスティのメールマガジンで届いたニュースです。
会場が富士フィルムさんというのが、興味をそそります。
たくさんの人の努力と手間のかかる調査があってはじめて成り立つ企画です。お近くの方、ぜひ、お運びください。
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私たちの命まで採掘しないで
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「資源の恩恵を受けている先進工業国の人々がこの問題を直視しな
ければ、悲惨と危機は増幅するばかりだ。」(谷口正次:資源・環
境ジャーナリスト)
英国BBCが、2008年にコンゴ民主共和国、カタンガ州の銅・コバル
トを掘っている子どもを紹介しました。
彼らは通学する子どもたちを横目に見ながら、鉱山まで長い距離を歩き、大人に混じって「子ども鉱夫」として働きます。
地下40メートルの穴の中に素手や素足のまま入って堀り、有毒の水に浸かりながら泥の中から銅やコバルトを洗い流します。丸一日働いてもその日の夕食を買うにも足りません。
このように採掘された銅やコバルトが、もし日本に流通しているとしたら、遠いアフリカの貧しい子どもたちのことと切り捨てるわけにはいきません。
本来、豊かさをもたらすはずの途上国の資源開発が、逆にその国の貧困や差別を助長しています。鉱物資源を輸入に頼る日本が、原材料資源の最上流の問題について、どれほど問題意識をもって取り組んでいるのでしょうか。そもそも、そこに問題があることを認識しているのでしょうか。
資源の恩恵を受けている先進工業国である日本が、本腰を入れて取り組むことが今求められています。
この問題を資源消費国の視点で考えるシンポジウムを企画しました。
どうぞ奮ってご参加ください。
シンポジウム「私たちの命まで採掘しないで~鉱物資源の最上流で
何が起こっているのか」
日 時:2010年6月4日(金)18:30~20:30(18:00開場)
会 場:富士フイルムホールディングス株式会社 201会議室
(東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウンウエスト)
参加費:2000円(企業)・1000円(一般)・500円(学生)
パネラー:谷口正次(資源・環境ジャーナリスト)、吉田敦(明治
大学商学部兼任講師)
シンポジウムの詳細はこちら:
http://www.amnesty.or.jp/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000002787&mm=1
▽関連記事:私たちの命まで採掘しないで
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=3118&mm=1