＜クズハ＞

この写真はきれいに撮れた！

野々市本町’二丁目’の「豊年野菜神輿」

くちばしとかすごいでしょー。全体に野菜で飾り立てられていて、特に皮をむいたタマネギがディスプレイとして効いています。

野々市本町はすごいところで、町会ごとに、秋祭りのお神輿や獅子舞があります。二丁目だけで、よくまあこんなことが出来るなあ、,,,

娘が小学校に入ったので、校区や町内会が身近になり、特に新入りの今年はお世話になることばかり。至れり尽くせりに世話を焼いていただき、ありがたいと思う事ばかり。

そのせいか、いままではご近所づきあいに並以上の関心を持たなかった夫が、今年は「野菜神輿保存会」に入って準備を手伝いだしました。

毎夜、毎夜、「二丁目会館」に集う「二丁目若連中」。時に帰宅は１時、２時。・・・・「準備」にはいろんなことが含まれるみたいですねっ！

２０代から７０代まで、集いに集う二丁目の男たちは、年に一回この時期に、飲んで飲んで、仲良くなって、そして地域をつくっていくようです。

祭りは、「親方」をリーダーにあおぐ「若連中」が取り仕切りますが、「野菜神輿保存会」には「会長」職があって、これはご長老の仕事。少しまえまでは、お隣の金子結納品店の金子さんがやっていたらしい。

　会長のまわりは、婦人会の班長さんを指揮して夜のごちそうを作る奥様たちや、神輿の飾り付けを担当するおじいちゃんたちなどが彩っています。まさに多士済々。

以前、金子さんがうちの娘を見て、「この子はしっかりしとる。いいリーダーになる」とつぶやいていたことを思い出します。そのときは「何のリーダー？学級代表とか？」と、よくわからなかった。今になってわかります。金子さんはいつも「地域」を見ているんだなあ。

今年は、祭りの朝にふるまうおにぎりを、アルに注文頂きました。コンビニおにぎりを買うくらいなら二丁目の店を使ってやろうよ、ということで・・・・ありがたや・・・・１５０個、３時おきで握りました。

　それもあって、祭りがかなり身近に感じました。

　今年の秋は、町内会の運動会にも参加して、祭りにもどっぷり参加したら、ご近所さんがたくさん声を掛けてくれるようになりました。なんか、認められたって感じです。

　祭りをめんどくさがる人も多いし、ずっとここに住んでいる人にしたら、いまさら知り合い増やす必要もないし煩わしいだけで、「４年に一回でいいやんか」と言っている人もいる。こんな付き合いから逃げ出したくて仕方ない人もいる。一方で、私みたいに生まれつきの根無し草生活が長かったものにとって、このほんのりした「帰属感」は、甘酸っぱく、ほっとするもの。やっとたどり着いた～　とさえ、思うのです。

　何年かしたら、飽きて、めんどくさがってるんかな？子ども会の役員とか引き受けたら大変そうだもんなあ～

そんな予感も含めて、コミュニティトレードの意味がひとつ深まった秋でした。

オマケの話・

近所のお友達が、ご長男の名前入りの「マイ法被」を、うちのこどもたちにと貸してくれました。それを、二丁目のクリーニング店「かわきや」さんに出しました。いつもは通勤途中にある「ヤングドライ」に出すんだけど・・・

「かわきや」のお父さんは、神輿の飾りつけの名人で、毎年着物でイナセに決めてニコニコと参加してるのが印象的。奥さんは、毎年、担ぎ手に振舞う夜のご馳走を作る担当と決まっている方。そんな人たちを差し置いてよそに出す気がしなかったので。

「これはＭさんちのやね」と、ひと目見ただけでわかるんですねー　そして、もとの持ち主のＲちゃんが、今年は４年生になって、神主役を務めたことも、きっとご存知なんですね。

そんでもって、うちの子供たちが、これから大きくなって、神主や巫女さん役になって、それも卒業して、大人神輿に参加するようになるまで、「かわきや」さんが見ていてくれるんかな？　・・・・・と、そんな小さなことがとっても愉快に感じた、これまた、センチな秋の空気のなせる業かしらーーー

赤ん坊用の祭り服まで貸してくれた。Ｍさんち、かなりのマニア。