<クズハ>
いいかげん書き上げんとね。
書き忘れていましたが二日目にはもう少しニュースがありました。
まず朝いちで、愛知県から「くろエリちゃん」が手伝いに来てくれたこと。
彼女はとても不思議な人で、旅行がてらに金沢に来たときに改装を始めたばかりのアルに足を踏み入れ、最初の床板を何枚か張り、そのあとよほど気にしてくれたようで、再度、友達を3人もつれて、壁塗りの手伝いに来てくれました。
今回はライブのチケットを購入した上で、手伝ってくれるというのです。
早朝から異様な緊張感の中に入れられそのまま修羅場に叩き込まれ、汗だくになってうどんの野菜を盛り付ける姿に、ごめんね~ごめんね~とついつい謝り続けてしまいます。大丈夫ですと答える姿に、壁の珪藻土塗りに来てくれたときと同じくらいのまぶしい光が、背中からさして見えました。
くろエリちゃんからは後日すてきなメッセージをいただきました。うちのスタッフなどは感激して泣きながら読んでいました。それはまた後日ご紹介・・(エリちゃんがOKくれたら・・)
朝9時には、会場で責任者の朝礼があり、事務局から伝達などがありますが、この日は「小林武史が5分後に挨拶にまいります」とのことで、人の輪が俄然大きくなり、みんな楽しみに待っていました。入り口から早足で入ってきた小林さんは、スタッフのほかにカメラを何台か引き連れていて、「小林武史登場!」って感じで、おおお~ ぉぉぉ~ 朝礼の輪からもケイタイを取り出して写真を撮ろうとする人が何人も。みんなのまえに立った小林さん、輪を見渡して、端っこにいた私を見つけて「あ、先日はどうも」と挨拶してくださり、大人数の前だったので きゃーー鼻が伸びるーー空まで伸びるーーー
その後は、小林さんが各融資先の出店ブースをひとつづつ見て周り、アルのブースではトマトときゅうりを見ながら「なんかおなじみの、って感じで・・・ともだちにまた会えたみたいな・・」と。ごめん小林さん、あのときは福田さんのトマトだったけど、今日のは実は奥野さんのトマト・・・なんて細かいことはまあ言いませんでしたが、とにかくとてもうれしい再会でした。
そんな感じで始まった二日目は、先日書いたとおりにいろいろうまくいって、さて最終日。
藤田さんのお宅の前で記念撮影。
二日間うどんチームで頑張ってくれたまる子さんとさなりんが、この日は10時で帰ってしまうので、ちゃんとまわるか不安。しかし前日さらなるミーティングを重ねていたので準備は順調。9時半ごろにはもう麺の山が出来て、「はやく出したい~」てな状況。一日目からはえらい進歩です。
うどん隊のみんなはなにやら感慨深げ。突然まる子さんが泣き出す。「私、一生の思い出です~」 何泣いてんの~!と笑いながら、あの人もこの子も泣き出して・・・
地元の食材で「食べるエコ生活」をアピールしよう、と決めた4月のミーティングからこの日まで、あれこれありましたがとりあえず今日が最終日。ほんとにみんなに会えてよかった。
3日目もハードでしたが、最後のうどんを茹で上げたときには静かな拍手が沸き起こり、やったー、やり遂げた、という思いでした。
この日は最後なのでライブも楽しもう、と、誰がどの時間帯に行くか希望を聞いて割り振って、と準備してました。「くるり」を知っているのは嵐ちゃんだけで、まず嵐ちゃん一人でダッシュ。そのあと今井美樹狙いでアッコちゃんが。私は桑田さんを見に。はじめて生で見た桑田さんは、とても腰の低い、気遣いの方でした。
最後のミスチルとアンコールの「To U」が終わったらなんと花火が。それもかなりの数の。みんなは見とれていましたが、私は「やばい!」 人並みをぬってブースへダッシュ。・・・やっぱり泣いてました、うちの長男(2歳)。「かあちゃん どーんって怖いよ~」ごめんねごめんね。
子どもを3人も(しかも4歳・2歳・0歳)つれてイベント出店なんて無茶だと皆に言われ、実際にかなりの無理をかけてしまいましたが、みんなの気遣いをもらって、うちの子たち、本当によく頑張ってくれました。母の私は、出発するときに「目標は4日間子どもたちを叱らないこと」と宣言していたのにぜんぜん果たせなかった。それでも「ap bank fes どうだった?」と聞くと娘は「楽しかった、また行きたい」と言います。メンバーだけでなく会場のスタッフやお客様、皆に優しくしていただいたおかげです。
夜9時にお客様はすべて会場を出られ、片付けもほぼ終了したころ、bank事務局の映像スタッフから「記念写真とりませんか?」と声がかかりました。わーーーい、と、開放感にあふれたスタッフたちが、各ブースから集まってきました。はいもっと寄って~、とやっている間にも「まって~私も~」と、あちこちのブースから人が駆け出してくる。「はいはい!みんな来て!」と手拍子を鳴らしたら、興奮に火がついて 「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!」それにつられて 遠くのブースからもみんな駆け出してきて、たぶんPihaのスタッフは全員集まったのではないかな。あらためて、こんなにもたくさんの人たちが関わっていたんだなと実感。「なんかKotiより盛り上がってますよ~」とカメラさんに言われて、小雨のなか更に盛り上がる。
(フードエリアは’Koti’と’Piha’の二つがあり、Kotiのほうが断然大きく迫力あるエリアでした)
ああ、気持ちいいなあ。売上げ数えたら目標をクリアしていたので、さらにうれしくなり、片付けが終わったテントのなかで、車が来るのを待ちながら、ぽつぽつとおしゃべりをしながら・・・・・眠くなり、シートの上でごろんと・・・・
目が覚めたらなんと12時をかなり回っていました。「何で???」車をとりにいった運転手3人は、なんと駐車場で出車まちの渋滞に巻き込まれ、2キロ弱の距離を一時間半かけて戻ってきたらしい。かわいそうに!
荷物をつんで出発できたのは1時前。高速でなんども寝そうになり、仮眠しながら帰って、そのまま仕事にいったメンバーもいました。私たちも、店は12時に開けましたが、ハイエースの屋根にまで山と詰まれた荷物をほどく元気はなく。
うれしかったのは、3日目に会場で「私も石川県からです」と声をかけてくださったお客様が、さっそくこの日にご来店くださったのです。(その後も、フェスで出会った石川県民の方のご来店率、すごいです)