<クズハ>
「フェアトレードの話を」と依頼を受けて、この冬、中学校を3校まわります。
スタッフから、「むーさんの話、私たちも聞いてみたい」と言われました。
そーねー、古い話はあんまりしてないもんねー
26歳のときに、インドのコルカタ(当時はまだカルカッタと呼ばれていた)に行きました。
貧しさってどんなものか見てみたい、と思って行きました。
あーもう、ほんとにひどいところでした。
あつい。暑いというより熱い。50度くらいあるんじゃないの?
アスファルトが熱でぐにゃぐにゃしている。
しかも街路樹が一本もないんです。
着いて数日は、寝返り以外の何をする気にもなれず、
何も食べられなくて
毎日バナナラッシーだけ飲んで命つなぎました。
バス停にナベ釜を据えて暮らしている家族がいます。
ストリートチルドレンって、本当にストリートにいるんだ!
金沢で言うなら片町のスクランブル・ミスド前に、
人が住んでる感じで。
ナベでご飯作ってる横を、みんな出勤していく。
赤ちゃんも道に寝かせるし、暮らしのすべてが道の上。
暑い中、ごみ捨て場で食べ物を探している子どもをみると
お願いだからやめて!!200%腐ってるんだから!と思うけど、
こどもたち、
ジュースのパックを逆さに振って飲んでましたね。
下水道が整ってないらしく、溝もないのか、
雨が降ると 普通の道に すぐに水が溜まって来ます。
それが、ひどい日には
みるみるうちに、足首・・・ひざ・・・腰!!・・と
上がってくるんです。道なのに。
道だから、そこを歩いていかなきゃいけないんですが
・・・・・・・・・・・・・・・
いろんなものが流れてきていました。
ごみや葉っぱはまだいいです。
犬の糞、ねずみの死骸、ゴキブリ、
そんなものが足に当たると気が狂いそう!
だから雨の日は、人力車(リクシャー、と呼ばれていた)にのって
帰宅しました。
宿にしていたところは土台が道より一段高く作ってあったので
朝から雨のひどい日は外出せず、お茶のコップ片手に
外を眺めて過ごしてました。
宿は「コニーハウス」と呼ばれてました。
コニーさんという女性の自宅を、
ボランティアの外国人専用に安く使わせてくれる宿でした。
迫力満点の、働く女性、コニーさん。
女中さんが2人いて、カーストが違うからか、
同じテーブルには絶対つかないし
2人には部屋もないんです。
ひどい熱を出しているときも、裏の廊下で寝ていました。
コニーさんは敬虔なクリスチャンだったし、
私たちボランティアの外国人にはとってもいい人なのに
身分差別ってすごいもんだなと目の当たりにしました。
コニーハウスに集まる若者は全員、
マザーテレサの施設で奉仕をしていました。
マザーはまだご存命で、お元気だったころです。
私も、マザーのお仕事みたさにカルカッタまで出かけていったのでしたが
着いてしばらくは暑さでダウン。
少し動けるようになったかと思ったら
こんどはマラリヤ発病。
マラリヤの潜伏期間は2週間だそうですが
インドに入国してぴったり2週間後に発病したので
空港でマラリヤ蚊に刺されたってこと?
とにかく、奉仕活動を本格的に始められたのは、
インドに入って一ヵ月後でした。
古い話ですがかなりクリアに思いだせる・・
これは、覚えている間に書いておきたい・・・
というわけで、「つづく・・・」とさせていただきます。
よろしければお付き合いくださいませ。
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つづき・・・楽しみにしてます。
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楽しみに、、、というのも変な言い方かもしれませんが、お話を伺いにいったり、alの勉強会に参加したりする時間がなかなかとれないので、こうやって読めるのはありがたいです。
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よく、店を始めたきっかけは?と聞かれるのですが、なかなかまとめて書く機会がなかったので、ここらで頑張って書きます!よろしくお願いします。
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葛葉さん、こんにちは。いちろうです。今、インターネットの出来る環境でバイトさせてもらっているので、葛葉さんの日記いろいろ感じ考えさせられながら読ませてもらっています。まともにお話をしたこともないし、フェアトレードくらぶをはじめるまでのことやはじめてからのことを、こうして文章で聞かせていただけるのはとてもうれしいです。つづき、僕も楽しみにしてます!!
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いちろうくん、こんにちは!古いネタに、こんなに反応があって嬉しい~~ そのうち熊野さんも登場するよ。昨日はメロポチでナナさんたちもお世話になったそうで(?)。またよろしくお願いします。