(ぐっち)
洋服は、糸が重なってできたものだということに気づいたのは、お恥ずかしながら最近です。
「自分で作る」ということに昔からあまり興味がなかった私は、ふわふわのワタが細い糸になり、それが右へ左へ運ばれ生地になったのを見たときは衝撃でした。
数年前に、お店のイベントでファッションショーをすることになり、なぜだか私は糸紡ぎコーナーの係に。
入りたてで意気込んでいた私は、ガンジーが持ち、伝え歩いたことで有名なチャルカと呼ばれるコンパクトな糸紡ぎ機まで買っちゃって、夜な夜な糸を紡ぐという行為に没頭しました。
”撚り”という引力に引っ張られ、ワタから糸に姿を変えていく。ワタを持つ自分の手も、わずかながらその引力を感じ、「私、ワタと糸と一体化してるーーー」と妙に興奮しました。
自然の恵みをおすそ分けしてもらい、手間ひまかけて作られたものは、やっぱり大きい機械で一気に作ったものとは心地よさが違うんだなぁと思いました。
小倉商会さんのお洋服は、タイやラオスの村人の暮らしの中にある素材、手仕事の技をふんだんに使っています。
だけど、気負わないシンプルなデザインが嬉しい。まさに、贅沢な普段着です。
雨の季節の手仕事展
タイ、ネパール、インド、ラオスから
6/7(金)~16(日)
小倉商会さんのお洋服も、たくさん届きます!
カテゴリー: 商品のこと