<クズハ>
きのう、「ヒント!」を出して去っていった ぐっちが 続きを書けなかったので、私が横レスします・・
コメントを下さったゆうちゃんママさん、いつもありがとう。そして結婚記念日おめでとうございます!いつも素敵なダンナさまですねえ~
そうなんです。ドラマ、あります、いろいろ。
「伝達」に時間がかかることを実感したのは、98年にフィリピンにいったときです。
ブリという草で編んだバッグなどの商品を作っている村にお邪魔しました。マニラにあるフェアトレード組織に紹介してもらって行ったのですが、マニラからバスで12時間かかるところで、着いてはじめて知ったことには、この村には電話がないということ。
でもちゃんと空港に出迎えの人がきてくれていた。私が来ることをどうやって知ったの?と聞きましたら、最寄の町までFAXで知らせが入って、それを路線バスの運転手さんが預かって、村まで運んでくるそうです、そして郵便みたいにポストに入れていてくれるそうです。ふだんのオーダーも、そんなふうにやってくるそうです。
そのオーダーは、村のフェアトレードグループの事務所(村の教会)にやってくるんですが、そこから、担当者が、誰に何をいくつ頼むか振り分けて、村のあちこちにある 小さな生産者グループに伝達してまわります。
その「伝達」に、私もついていったんですが・・
バイクで ブルダダブルダダと 田んぼ道を走っていって、炎天下、水牛が水浴びしている橋を渡ったり、車で後ろからあおられたりしながら延々と走っていって、グループリーダーの家に着いて「こんにちは~。誰かいる?」 ・・・・・あのときの 家のなかのシーンとした空気、今でもハッキリ思い出せます。 ・・・・・・誰もいない。いないとどうなる?そう、出直しなんです!!!! メモでも残していければいいんですけど、字を読む人ばかりとは限らないから・・・・そんなふうに、あちこち回って、私はあまりの非効率さに他人事ながらキレそうでしたよ、暑いし疲れるし。
でも、スタッフは、まったく平常心でした。いつものペースなんでしょうね、これが。
その村でのことは、WEBにもレポートしてあるので、よろしかったらご覧くださいませ。
http://www.h4.dion.ne.jp/~ftc/travel/9802/9802_k4.html
生産の伝達だけでもこの調子なのに、さらにクレームや、追加の発注、色の指定など、どうやるんだろう・・・同じものをたくさんつくるのが難しい理由が、ここにもあります。作るほうは涙ぐましい努力をしていても、使うほうにはそんなことは伝わっていないこと、多いですよね。モノづくりって、何でもそうなのかもしれませんね。
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そんなに奥深いものなんですかー。そのうち伝言ゲームみたいに話が変わっちゃったりすることもありそう…。しかも文字を読めない人相手だとなおさら大変なんですね。
そんな苦労を重ねてとても立派に仕上げられた製品たち。背景を知るとモノへの愛着が格段増す気がします。