<むつみ>
1997年4月29日は、アルの前身にあたる「フェアトレードくらぶ」の発足記念日。
だから今年の4月29日で、21年めに入る!
20周年!!!と、スタッフに話していました。
20年前の4月29日、フェアトレードくらぶとして初めて
フィリピンからのフェアトレードバナナを仕分けて
金沢・野々市で配った日なんだよ、と。
だけど、あれ??
あの頃も今も、バナナの仕分けは平日にやっている。
29日は天皇誕生日で必ず祝日。
でも記念日はぜったいに29日と記憶しているしそれは間違いない。
なんだ????
もう20年前のことはわからないから、
とりあえず、今月のバナナの日を、20周年の記念としよう、と思ってました。
そしたら・・・
前日に当たる昨日!つまり20年めの最後の日!
福ちゃんがふらりと遊びにきてくれた!
右端が「福ちゃん」です(わたし、嬉しそう笑)
20年前、フェアトレードのことやりたくて、悶々としていた私。何をどうすればいいのか全くわからなかった。福ちゃんに相談したら「葛葉さん(小浦の旧姓)は、つまり、何をやりたいの?」と聞かれた。あれは金沢武蔵が辻のミスタードーナツだったと思う。
「私は・・・・現実を、変えたい」と答えた。
「北」と「南」の国の間の、暴力的な格差を、少しでも縮めるアクションがしたかった。
福ちゃんは静かに「わかりました」と言ってくれたような気がする。
そこから、有志をあつめ、月にいちどミーティングをし・・・
少しずつ、フェアトレードのことをやりはじめ、そして、まだほとんど広まってなかった「オーガニック」を活動に入れようとリードしてくれたのは福ちゃんでした。
その後、お仕事が変わって、東京に行ってしまうまで、勉強会やイベントや・・いろんなことを一緒にやりました。フィリピンの児童施設「パグサゴップ」にもいっしょに寄付を届けに行ったしね。
「葛葉さんは一生懸命だけど本気じゃない」と叱られたこともあった。
あのときは(わたしこんなに必死でやってるのに!)と辛かったけど、今になったら、何を言われていたのかはわかる。借金してでもちゃんとしたスタートをすればよかったんだけど、現実からは逃げ回り、ひたすら「出来る範囲で」動いていたから。それだけの力量しかなかったからですが。
そんな福ちゃんと、朝からずっと情報交換して、最近彼女が東京でやっている「22世紀に残すもの」という勉強会の活動を聞いたりして、そのへんに関わっている小原美由紀さん(金沢の人だけどSEALDSの母)と赤坂友紀さん(アルの超ご近所さんでフィリピンの支援をやってる)も一緒になってランチして
たまたまのっぽくんに出店しにきていた「旅カフェ」号ほしのあきちゃんとも会えて
そこに通りかかった高橋美由紀ちゃん!出勤日じゃなかったのに。
もうミラクルだわ。「フェアトレードくらぶ」仲間が、4人もばったり、この日に揃うなんて。
ほしのあきちゃん&福ちゃん、顔がそっくりなんです。
「姉妹だよね」とよく笑ってた。
そして美由紀ちゃんと私も、似てるんです。今もしょっちゅう、お客様に間違えられる。
福ちゃんを駅まで送ったあと、しみじみと幸せを感じてました。
なかなか会えないのに、いい日に来てくれたなーー
そして今日、21年めのバナナの日。
取りにきてくださるお客様に、特別の思いを込めてご挨拶。
ずっと毎月、買い支えつづけてくださるおかげで、フィリピンの生産者さんに、無農薬でバナナを栽培するというお仕事を出し続けることが出来ています。ご縁に感謝!と。
「だってすっごくおいしいから。楽しみだから」「月にいちど、フェアトレードのこと思い出して、また最初の思いに立ち返る日なんだよ」「やっぱり生産者さんも幸せにやって欲しいよねって」と思いを返してくれる方も何人もいらして、最高の記念日に。
配達のボランティアを20年間続けてくださってる方もいるんです!!
すごいでしょ。もうどう感謝していいのかわからない。
そんなことを振り返りつつ、夜にこのブログを書きはじめて、ふと、「ほんとうに記念日は29日なんだろうか?」と気になった。
一つだけ手がかりが!
バナナと一緒に毎月発行していた「くらぶ便り」いまは「ふぁる通信」。
20年間ずっと出していて原稿を全てファイルしてある。そこにバナナの日の日付を入れていたから、それを見てみよう!
ひときわ黄色い背表紙
VOL.1 の原稿を見ると
!!!!!!
6月7日てなってる!!
いやいや!絶対4月やった!!!おかしいし!
よく見ると
4月29日に、フェアトレードくらぶ発足後はじめてのイベント出店でアースディ金沢に出店してバナナを売りました、と記事に書いてある。
そして、「月いちバナナ」開始が6月7日だったようです。
(紙がこんなに茶色いのは、当時、使う備品すべてを出来る限りエコにしようと尖っていた私が、再生紙のすごいやつを原稿用紙にまで使っていたからです。コピー用紙はここまで変色していない)
4月と5月の売上は、あわせて267,285円だと書いてある。
一年に1600着分のTシャツの綿を生産する農民が、その収入で、ただの一枚の新しいTシャツを買う余裕もない暮らしをしていること。ゆがんでますよね。と熱く書き綴っている私。
小さな紙にびっしりと。
読む人の都合等いっさい考えず。
ひたすら自分の考えをぶちまけていた。
きっと付き合いにくかったと思います。
あの頃我慢してくださってた皆さん、ありがとう。
そして・・・・
今日、「21年めのバナナの日」じゃなかった・・・・・・
嘘ついてた・・・・!!
すみません!!
でも、何をどう訂正すればいいかわからないので、もう、このままで!!
バナナ生産者さんからも、お祝いのメッセージをいただいてますが
また後日アップしますね。