「フェアトレードなんてクソです」と叱られた話 もう一度 3

その1はこちらhttp://blog.aljp.net/cm3m

その2はこちらhttp://blog.aljp.net/t32j

 

<むつみ>

「こんなところに日本人」の反町真理子さんが連れて行ってくれたのは、バギオから車で3時間の地域。

どんだけ遠いんやろと思いながら 早起きしたんですが

実は、遠いっていうよりも

道がこんなんで。

車がそろーっとしか進めないんです。

ごつんごつんと、ウサギみたいに飛び跳ねながら進むかんじ。

 

村人は、こんな建物に集まってくれてました。

1Fが、集会室。

2Fは、コンビニになってます

これがあるおかげで、遠い町まで日用品を買いに行く必要がなくて

しかもこの売店で働くのも村人だし、

とっても助かってるよ、と。

 

そして・・・

ご覧ください、この看板。

こんな山の中で、AEONのロゴがいきなり目に入ったらびっくりしますよね!!!

びっくりしましたとも!

 

FUNDED BY AEON なんです。この建物が。

 

WE21 という名前の日本のNGOが仲介して、AEONの助成金を取ってきてくれて、

それでこの建物が出来て、ここを拠点に、地域づくりのために、

コーヒー栽培にチャレンジをしはじめたところ。

ということなんです。

 

中には、こんな張り紙も。

コーヒープロジェクトに関わっている村人の一覧や、

それぞれ「保健委員会」「生産管理委員会」など、名簿があったりして。

 

「日本の団体は、資金を提供してくれた上に

組織づくりを教えてくれた。

それがすごく役に立っている」と、リーダーが話してくれました。

ここの村人は、みんな雰囲気がよかった。

ちょっとしたことで笑いあったり、私のへたくそな英語の話や身振り手振りのアクションにも笑って反応してくれたし、苗の管理も協力して真剣にやっているし。「やっぱり仲が良い、協力できる地域は、伸びるよね。そうでない地域は難しいよね」と反町さん。

 

私が行ったのは、まだ取り組んで一年目のタイミング。

預かった苗を、みんなで管理できるかどうか?

そういうところも、WE21さんや、反町さんの団体「コーディリエラ・グリーンネットワーク」が、注意深く見守り、いざ「この人たちなら大丈夫」となったら、さらに、農機具などの支援がある、という仕組みのようです。

 

幾重にも重なるご縁の結果としてあたらしい産業を生み出す取組み。

 

自分の住む町内におきかえて考えてみる。

私たちの町内で、なにかみんなで産業をやろうってなったら、

誰が音頭をとるのか.

仲良くやれるのか.

お金の管理は透明性を持って出来るのか。利益が出た時には・・・

 

と考えていって、なんとなく、うちの町内は、長老のみなさんが上手にまとめてくれると思えました。

毎年、町内のお祭りの準備や、町内バーベキューの準備、子ども会のこと・・・

それぞれに大変なことがいっぱいある中で、

このご時世の割には(そしてこんな街中の割には)つながりを保っている地域なので。

そう思えるって、すごくありがたいこと。

これこそが、なにかあったときのセーフティネットなんですもんね。

 

明日以降は、もっと具体的に豆を育ててる写真とかを載せます!

 

そして、初日の問い

「フェアトレードは、クソ なのか?」も、ずっと念頭に置きつつ

お読みいただければ・・・w

 

 

今日の一枚

牛の角を、手で彫った、ブローチです。

福井のdesign labo chikaさんが届けてくれています。

その地域で採れるものに、その地域の人の技を生かした、そんな商品。

地域の暮らしをまもる商品。コミュニティトレード。

ささやかですが、小さく完結している、

おおきな資本が必要ない、そんなところが好きです。

 

 

 

7年前

2 コメント

  1. 人は、より身近な人を助ける、と思うのです。
    フェアトレードに助けられた、最貧困層よりちょっと上の人は最貧困層を助けるようになってく。
    甘いかもしれない。
    でも、本当にクソなのは資本集中にしか興味がない資本家連中だと思います。
    フェアトレードがクソっていうのは、その構造を俯瞰して見れないで怒りの矛先を間違ってるなあ、と思います。

    1. コメントありがとうございます。
      最貧層の支援は、本当に大変なので、「そうじゃないことやってお茶を濁してる」と批判したくなる気持ちはわかるんですよね。。

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