<むつみ>
毎日、パレスチナ・ガザ攻撃のニュースに心痛めているところ、
イスラエル在住の日本人のコメントをFB上で読みました。
ざっくり要旨は、
「イスラエル政府のやり方もあれだけど、ハマスも住民を「人間の盾」に使ったりしてひどい。ハマスがロケット打ってくる限り、防衛しないと仕方ないので、イスラエルの徴兵制は続くだろう。
お隣の国に悩んでいる日本も、参考にすべき。
マスコミの報道(パレスチナに同情的)にだまされるな」というもの。
これがいっぱいシェアされていて、
「日本も尖閣問題を抱えてるのでもっと隣国に対して軍事的に対応すべき」的なコメントがいっぱい。
いままでの経緯を知らない人には、そう理解されるのかと、暗澹たる気持ちです。
この写真は、パレスチナ人が、この数十年、どんなふうにイスラエル政府に土地を奪われてきたのかを描いています。
改めて見るとほんとにひどい。取られすぎ。
(一番左の、海に面した、緑の大きい固まりが、ガザ。
8Mの高さのコンクリの壁で隔離されていて、外部との行き来が自由にできないので、
下のエジプトに抜けられるようにたくさんのトンネルを堀り、
生活物資を得ている地域もあるそうです。
壁はこんなもの
パレスチナの子どもたち。
人懐こく、おもてなしが上手なパレスチナの文化を受け継いでいくはずだった
壁と攻撃に苦しむパレスチナの人たちの写真集
http://stopthewall.org/photos/32.shtml
(今回の攻撃のものではありません)
尖閣を取られることに怒っている人なら、世界中の領土問題に敏感になれるはず。
こんなに徹底的に土地を取られてきたパレスチナ人の側に立って、イスラエル政府に対して怒るのが、筋。
アルに入荷している、フェアトレードのオリーブオイル「パレスチナオリーブ」は、
イスラエル軍に土地を取られながらもパレスチナ人がなんとか栽培を続けているオリーブの木から絞っています。ガザではありませんが・・。
オリーブの生産者さんたちは、いまどれほど、ガザを思って心を痛めていることでしょうか。
日本人が桜を愛するのとおなじように、自分たちのアイデンティティとしても大切にしている、オリーブ。
おじいさんの代から大事に育てて孫の代に豊かさを引き継ぐ、樹齢100年を超える大木もたくさんある、オリーブの木。
イスラエル軍はこれまで、パレスチナ仁にとって家族同然のこの木を、ブルドーザーでなぎ倒し、土地を収用してきました。
土地や民族のアイデンティティーを大事にしたい「愛国民」の方々なら、どうぞ、我が身を削られるこの辛さに、思いを馳せてみてほしいです。
そして、こんなイスラエル政府の支援を続けてきたアメリカ政府、その「同盟国」、っていう日本政府の立ち位置を、考えてみてほしいんです。
領土問題で中国を牽制したいなら、まずもって、自分たちの立ち位置をはっきり変える必要が、ないでしょうか?
イスラエル軍のパレスチナ攻撃をやめさせたい方には
在日イスラエル大使館へFAXするアクションがあります
◆イスラエル大使館に抗議の声を!
電話 03-3264-0911
FAX 03-3264-0791
ツイッターアカウント
大使館 @IsraelinJapan
経済部 @israeltradejp
メール information@tokyo.mfa.gov.il
◆中東訪問中の岸信夫外務副大臣にメッセージを届けよう!
「空爆と侵攻をただちにやめるよう、日本政府はイスラエルに強く要求を!」
※「7月22日から24日に、ヨルダンにおいて政府関係者との会談、イスラ
エル、パレスチナ自治区において、マフムード・アッバース・パレスチナ
大統領への表敬を含め、中東和平関係者との会談を行う予定です。」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000026.html