<むつみ>
3月下旬、13年ぶりにフィリピンに行くことができました。
結婚前は、何度も通っていましたが、子どもを産んでからはどこにも行けなくなってました。
娘が小学校を卒業するタイミングで、娘にも広い世界を見せる目的と、
私も久しぶりにフェアトレードの現場を見たい!と
思い切って出かけました。
娘は、日本人女性 富田江里子さんがフィリピンの最貧困層の人のために開いた
「バルナバクリニック」という場所へ。
私は、コーヒーの産地と、ドライマンゴの輸出団体へ、
という計画を立てていました。
(コーヒーと、マンゴです↓ )
ちょうど、アルのセール期間とぶつかってしまっていて、
しかも消費税増税直前でたくさんの仕事があり
同じ小売業の夫も大忙しなのに
まだ小さな息子3人を預けていくとあって、
本当にいいのかっ アリなのか?と自問しながら、
でもこの機会を逃すともう娘は連れて行けない、
娘を連れて行かないとなると自分にも行くきっかけがなくなる、
もうエイヤっ!という気持ちで。
きっと、これが大事な転機になると自分に言い聞かせて。
商品のことをしっかりお客様にお伝えするために大事な機会だと、
何度も自分に確認して。
初日、マニラに着いた私、それなりに張り切り
さあ、たくさん吸収するぞと意気込んでいたところに
最初に、ある日本人の方から
「フェアトレードなんて。クソです。」
と言われました、まさに、「出鼻を挫く」、いきなりの出来事。
フィリピンは、富裕層は相変わらず豊かで、中間層がかなり増え、
都市には日本と変わらないショッピングモールがありましたが、
貧困層の様子は、変わらず、底なしです。
(写真は、ゴミ山でゴミ漁りをして暮らすひとたち。)
いろんな危ないものが落ちているゴミ山で
裸足で暮らす子どもたち。
目を開けるのも辛い、キツイ匂いの中です。
でもここで暮らせるのはまだマシなんだと教わりました。
ゴミを集めてわずかな収入にはなる。
ここに入れないで路頭に迷っている人も大勢います。
怪我をしても病院にいく交通費がない。
薬代や手術代ももちろんない。
親戚や近所で助け合うケースもあるけど
限度がある。
傷口が悪化して虫が湧いたり
寝たきりになって衰弱していっても
手の施しようがない。
絆創膏やおむつの替えもない、
きれいな水もない。
傷口の汚れがいっぱいついたオムツを
そっと外して、様子を確かめて
またそれをそっと戻している家族がいました。
展望がまったく見えない。
何か考えるにもその日のことで疲れきっている。
どうやって食べるか、食べさせるか。
毎日が難題つづき。
ガンジーが「貧困は最大の暴力」と言ったそうです。
そのなかで、家族に愛着を持って支えあって暮らしている人がいる一方で、
もう何も考えられなくなった人も。
手の打ちようがなくなった同居の家族たちは、もう、
怪我や病気を見ないことにして、ただれた傷から目をそらして
うつむいて過ごすしかない、
そんなケースも。
そんな中で、フェアトレードが、なんぼの役にたつ?
だいたい、フィリピンのフェアトレードの現場って、
ほんのちょっとの仕事場を作って、何人か元気な人だけが仕事を得て、
それも、縫い物や、小物作り、手先の器用な人だけが
少し仕事を得て、「最貧困層はおいてけぼり。
なんにも、変わってない。
そんなような内容のことを、初日に出会った人に言われました。
自分がずっとやってきたことは
「クソです」
むしろ詐欺レベルじゃないの、くらいに言われて
波乱の旅の始まり。
こんなに準備たいへんだったのに。
遠かったのに。お金かかったのに。
あと7日間あるのに。
ぐったり。どうなる私の旅・・・
続く・・・
数人でも元気な人だけにでも
無かった仕事がうまれるわけですから
クソではないと思います。
はな 様 コメントに気づくのが遅れまして申し訳ありません!
私もいろいろ考えさせられました。続きを頑張って書きますね。