<むつみ>
知人が腎盂炎という病気になりました。
どんな病気か気になり、ネットで調べてみました。
腎臓に細菌が入り込み、40度を超える高熱を出させ、何日もつらい症状が続くそうです。
治療法としては、出来るだけ早めに病院で受診して、抗生物質を飲んで熱を下げること、と、どのサイトにも書いてあります。そうしないと腎臓に大変なダメージが・・・と。
抗生物質は、即効性があるので助かるけど、場合によっては、そのうち体に耐性が出来て効かなくなったり、抗生物質そのものが、体内に残ることで、別の不調を引き起こすのが、心配です。
抗生物質を使わない治療法を探してみました。
自然療法で乗り越えた体験記を見つけました。
大変な状態が続いたけど、薬は飲まずに、しょうがの絞り汁で腎臓を温める「しょうが湿布」や、発熱を促す「大根湯」など、自然療法の王道たる治療を駆使して、乗り切った人の話。
その中に、ふしぎなことが書かれていました。
「腎臓は記憶をため込む臓器。
ため込むことで、本来の機能を低下させていく。
高熱の間、小学校や中学校のころの、いろんなことが頭に浮かび、滞っていた感情が流れ出ていく感覚があった」そうなのです。
高熱が引いた後、体のむくみがなくなり、体がすっきり細くなり、目がクリアになり、ヤル気がすごく出ている自分に驚いた、と。
へえ、そんなことがあるモンなのかな?面白く思って、夫に話したところ、
「あ、オレもいつもそんな感じ。熱と一緒に、いろいろ思い出して、熱が下がると、昔の嫌なことが消化されている」
という返事で、
へええええええ????そうなんだ???
ビックリでした。
熱や咳、鼻水も、必要があるから出るんだとは聞いていましたが、腎臓が感情をため込む、とか、高熱でそれを排出するなんて、ほおぉぉぉ。
すごいなあ。私も久しぶりに高熱でんかなあ。
でも一週間も熱出しておれんなぁ。
いまの世の中、一週間、しっかり高熱出すことを許される人って、いるんかなあ?
小さい子どもでさえ、保育園にいくのに、ちょっと熱あるとダメだから、ほんのちょっとのことで、病院に行って、予防的に薬を飲んで、熱が出ないようにされてる。
そうしないと、お母さんが仕事に行けないから。生活かかっていたら、背に腹は替えられない。
それに、40度の高熱が何日も、なんて、「薬も飲まずに放っておいて、なんかあったらどうするの?」の大合唱が聞こえてくる。
高熱が続けば、何か怖いことが起こるかもしれない。脳みそが煮える、とか???
でも、高熱を出し切ることで、腎臓の負担がへるかもしれない、すごいチャンスを生かすか、見逃すか?いちかばちか、バクチを打つことになるのか?
バクチかあ・・
打たないだろうなあ、今は、みんな・・・・。腎臓は解毒を一手に引き受ける臓器だから、腎臓が軽くなったら、すっごく体にも心にも良いんだけどなあ・・・
こんなことを考え出すと、いつも頭に流れてくるのが、このフレーズ
「死ぬのを恐れて
生きることが出来ない」
映画「おもいでぽろぽろ」の主題歌だった、「愛は花、君はその種」のなかの一行です。高畠勲さんの訳詩です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
くじけるのを恐れて
躍らないきみのこころ
醒めるのを恐れて
チャンス逃す きみの夢
奪われるのが嫌さに
与えない心
死ぬのを恐れて
生きることができない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
またまた、おおげさなところに
話を持っていってるなあ、と
皆さん、思われるでしょうね。
ここ数年、ずっと、これが
私の頭をぐるぐる回っているテーマなんです。
「死ぬのを恐れて
生きることができない」
不審者が怖いから、子どもを家に閉じ込めて
ひとりでゲームさせておくと、
その子が結局、不審者の予備軍になるんじゃないか?とか。
食中毒が怖くて、消毒をし続けていたら
善玉菌も殺してしまって
よけいに食中毒が増えるんじゃないか?とか。
先日は、どこかの小学校が
「保護者同士のトラブルを防ぐために
ママ同士の電話番号交換をお控えください」
と通達をだしたことが話題になってましたが
これもまさに。
トラブルは怖いけど、
交流しなかったら、ますます
人間関係は疑心暗鬼だけになるんじゃないか?
と。
ひとつひとつ、なかなか難しい問題で、
悶々と考えたあげくに、
いつも最後は
この歌が頭に浮かんできます。
潔く生きたいと、思ってるんですけどね。
長くなりました・・・・・。
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親としては、本当に難しい選択・・・
でも、子供にとっての1番と、親にとっての1番・・・このギャップを埋める作業からがスタートだと思っています。それにはやっぱりコミュニケーションですよね。
きっと、一生答えがわからないまま試行錯誤しそうです。
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そうだねえ。毎回、答えが出ないね。最低限、オロオロしながら、迷い続ける強さは持っていたいけど。