＜むつみ＞

ときどき、理由がないのに落ち込む日、

ありませんか。

自分が、世間に迷惑をかけるだけの

悪い存在な気持になったり

何をやっても上手くいかないような

気持になったり。

昔の失敗を思いだして

何年ぶりかで落ち込みなおしたり。

今日はそんな日でした。

暗い気分のままで、あれこれ仕事で走り回りました。

町役場に提出する書類を仕上げたはずが、

見つからなくて、

書き直す羽目になったり、

書き直すための書類が家にないから

店にあるのかなと思って

店についたとたんに

家の戸棚にしまいこんだことを思い出したり。

マリコさんから頼まれている電球、

なかなか買いにいけなくて、

今日こそと、

大急ぎで１００万ボルトへ駆けつけたら

財布を忘れていたり。

友だちに借りていたスキーのセット、

やっと返しにいけたと思ったら

夫のブーツを間違えて車に積んでいたし。

ますます落ちました。

黙って座っていると

涙がこぼれそうになる。

泣くほどの理由ないのに・・・・

落ち着いて、落ち着いて。

暗いのを引きずらないように。

「気持ち」って、何でしょうね。

先日、

最近久しぶりに訪ねてきてくれた友人は、

一年前に交通事故にあって、

回復途中。

歩道に立っていたところを

車に突っ込まれて、

宙に舞ったところを

反対車線の車に

空中でまたぶつかられ！！

それなのに外傷はあまりなく、

翌日にはもう退院してよいと言われたそうです。

本人は、

起き上がれず、歩くことも出来ない状態。

検査してもどこも悪くない、との結果。

でもどうしても体が動かない。

鍼灸の先生が診て下さり

「気を使い果たしたんですよ」と。

車にぶつかられる寸前、体を守るために

体中の「気」がぶわっと出て、

バリアを張ったのだと。

その結果、数か月分の「気」を使い果たし、

ヘロヘロになっているとの診断。

その友人は、一年かけて、

いろいろなことを通じて「気」をためて、

ようやく旅が出来るようになり、

石川にもやってきてくれたそうなのです。

その間の話を聴いていると、壮絶で、

人間の身体の不思議さに

うなりっぱなしでた。

今、その友人は、

「気」のよしあしにすごく敏感になり、

悪いところには寄り付けないのだとか。

一番驚いたのは、

この友人が　落ちまくっている期間、

奥さんは、ひたすら、一日中

食べ続けていたそうで、

「こんなに食べて大丈夫ですか」と

くだんの鍼灸先生に相談したところ、

「あなたが食べて、ダンナさんに気を送っているんですよ」

と言われたそうなのです。

「気」って、作って送れるものなんだ？？！

この話を、ママ友にしたら、

けっこう皆、「あるある、うちも」

みたいに話してくれた。

銀行づとめのダンナさんが、

「オレの疲れをお前にやる」といって

一晩中、手をつないで寝て、

朝になったら元気に出かけていくんだけど

奥さんはグッタリ、

とか、

老人ホームや病院に見舞いにいくと

精気を吸い取られてぐったりすることがある、

とか。

気って、やりとりするもんなんですね。

自然と。

店の気をよくする方法といえば。

掃除はもちろんだろうけど、

やっぱり、スタッフと、生産者さんたちの気が

一番なのかな。

落ち着いた気持で作ったものが

落ち着いた気持にさせるのでしょう。

「気」を図れるメーターがあればいいのに、と

思いました。

そうしたら、フェアトレードのモノの

証明に、

なるかな？？