<クズハ>
店ではきのうからオーガニックコットンフェアが始まっています。いつもながら、OCはたくさんの皆様に愛していただき感謝です。
フェアトレードカンパニーのOCはいま、インドで作られていますが、さらに、バングラデシュでも試作が始まりました。
社長自ら、農村をまわり、試験栽培をしてみませんかと農民に話して歩いている様子が印象的なNHK-BSの番組が録画してありますので、ご興味ある方どうぞご覧くださいね。
きのうは朝7時半から、娘の小学校の草むしり。「のっぽくんの人なんですね」と、お母さん達から話しかけてもらい楽しくおしゃべり。
その後、10分だけOCフェアの開催準備を手伝い(他のスタッフは早朝出勤で準備・・・ごめんね)お弁当をもって、息子の幼稚園の行事で三小牛の北陸学院キャンパスへ。「お山のキャンパス」で、北陸学院の教授となられた金森先生とお会いしました!
背中の赤ん坊と、機嫌が最悪でぐずる2歳の息子に手がかかって、自然を満喫どころじゃなかったですが、幼稚園仲間がめいっぱい助けてくれて、無事下山。・・・やっぱり一人で4人は大変だ。みんな、ありがとう・・・・
帰りがけに、農家の山下しんちゃん家に寄り、シーズン最後のたけのこをもらいました。
その後、夜は月いちの「コーヒー勉強会」・・・濃い1日だ。
「コーヒーの値段はどうやって決まるのか」を学んだ前回に続いて、
今回は「コーヒー生産者さんが豆を出荷するまでのこと」
ご存知でしたか?コーヒーの苗木は、発芽するまでに2ヶ月。農園に移植するまでに一年。花をつけるまでには3年。実がなるまでにさらに9ヶ月から一年。しかし、収穫は10日から二週間の間にしなくてはいけない。セミの一生みたい・・?
木の寿命は約15年。
ウガンダの例では、
生産者さんが最低必要とする経費は
一キロあたり30セント。
2000年に価格が暴落した「コーヒー危機」以前は、
一キロあたり69セントの利益があった。
2002年、調査した時点で
一キロあたり10セント。(!!!)
これがフェアトレードの取引の場合だと1,2ドルくらいになるというのを聞いたのは救いですが・・・それにしても一キロ育てて10セントとは。
生産者さんの立場が如何に弱いかを痛感します。
しかも、「コーヒー輸出依存度」という数字があり、
ホンジュラス 24% !
ルワンダ 31% !!
エチオピア 54% !!!
ブルンジ 79%!!!!!!!
おそろしい。おそろしい。こんなに不安定なコーヒーに、国の全てをかけているとは、その苦しさは想像するのも難しい。
どうして、こうなっちゃったんだろうね、とか、どうしたらそうじゃなくなるんだろうね、などを、ぽつぽつと話し合いました。
その後、幸せなコーヒー取引の例として、アグロフォレストリー(森林栽培)のコーヒーの話を聞きました。コーヒー豆は、標高の高いところで作ることが多いので、森を守るコーヒー栽培の方法なら、水も土も豊かになった恩恵が、ずっと下の集落や川、海まで伝わっていくということを知りました。
素晴らしい。
6月1日に来てくれる、藤岡亜美さんたちが扱っている「インダグコーヒー」なども、こんな話と関係あるので、ますます楽しみになってきました。
来月の勉強会では、「欧米のフェアトレードコーヒー事情」
日本に比べてはるかに広まっている例を、勉強してみます。参加してみたい方、どなたでもどうぞ(事前にご連絡くださいね)
今朝の「サンデープロジェクト」で、「資本主義の限界?志位委員長に聞く!」と題して、田原総一朗が共産党の委員長にインタビューしていました。勉強会の中身とかぶさる部分が多くて気になって聞いてました。
日本の資本主義には「ルール」がないんだそうです。派遣のことにしても、労働時間のことにしても。もっと厳しくルールを作っている国も多いそうです。そうなのかー。知らなかった。
人を苦しめない経済をもっと学んでいきたいです。