＜クズハ＞

先週の土曜日、娘のランドセルを買いに行きました。

前日に初めて、「何色にするの？」と聞いたらば、

「みずいろ。」

水色～～～～？？

ふだんは、着るものでもなんでも　赤、赤、ピンク、ピンクの女色にとてもこだわる子なので、なんで急に水色なのかわかりません。

子どもの意見は日々変わることもあるし、６年間使うものだし、いつもは何でも「友達と一緒」のものにしたがる子だから他の子と違うと分かったら嫌がりだすんじゃないか？目立つ色でいじめられないか？不審者に目をつけられるんじゃないか？・・・親の動揺は広がるばかりです。

ランドセル売り場でも「みずいろ。」と主張する娘。取り囲む大人たちは「６年間大丈夫？」「みんな赤でも平気？」「・・なんで、水色？」とちょっとした騒ぎ。結局、今日は買えん、数日おいて、気が変わるかもしれんから、と、帰宅。

　しかしサティのランドセルセールは月曜日まで。ゆっくりしていたら、欲しい色がなくなるかも。どうする？

　知恵を絞って、「お友達に電話してみる」ことにしました。小学生の女の子の友達に娘が直接、相談してみることにしたんです。そこで、「え～水色～？なんで？」とか言われたら、気持ちが変わるかもしれないと。

「らんどせるみずいろにしようとおもうんやけどどうおもう」

受話器をかかえて、私に言われたとおりに棒読みで話す娘。６人くらいに電話して、全員が同じ返事「いいんじゃない」

笑顔の娘。

覚悟を決めて、「のっティ」に飛び乗りサティへ・・この日はアルでチョコケーキの講習会があったので、夕方５時４０分に無理無理、息子達を預けて・・・講習会でバタバタになった調理室もそのままに・・・夜ご飯の用意もほったらかして・・・ここまでしなきゃいけないか？よくわからないけど、娘に納得のいく色で選ばせてやりたい、と思って。。

サティの「水色のランドセル」は、ラスト一個が残っていました。「みんなが赤で、あかりだけ水色でもいいんだね」と、何度も念をおして、えいっとレジへ行きました。今日まで３０００円引き、防犯ベルのおまけ付でした。

私が赤ん坊を抱いているので、娘がランドセルの大きな箱を抱えて、帰りのバスに乗りました。もうまっくら・・・・

店についたらもう閉店の時間。娘、お金を出してくれたばあちゃんにダッシュで、床に箱を放り出して、「みずいろのらんどせる」を見せていました。早速、筆箱と下敷きをいれて、かついだり、おろしたり、しまいには「今日のお泊りの着替えいれて持って行っていい？」と・・・・

人生の春だなあ・・・

わたしはお腹がぺこぺこ。朝から、講習会に、電話に、おおさわぎで、ご飯をたべてなかったです。でも、一件落着です。よかった。

それにしても「親」業は、うそのつけない仕事。普段は、「おともだちは関係ない。自分がどうしたいか、好きなように決めなさい」と、散々言っているのにこの騒ぎです。いざとなると、この子の目がちょっとでも曇るような事態になってほしくない、と、先周り、先回り。新しく始まる親同士のお付き合いも、スムーズに、スムーズにと・・・

親にも新しい修行のステージだ。

娘と、同世代を生きる子どもたちみんなに、いい春がきますように。

水色のランドセルは、とってもすてきです。