＜クズハ＞

　「あと１０年で地球を救う１２の考え方」続きです。

　「地球温暖化に関する政府間パネル」・・・ＩＰＣＣ、というところは、「疑いの余地がない」ものだけを報告するというポリシーのもと、極度に慎重で保守的なところだそうです（本の本文より）。

　そのＩＰＣＣが、今年発表した内容。

　●２１世紀末までに、最高で６．４度の気温上昇の可能性あり。

　●ＣＯ２の排出を完全に止めた場合でも、０．６度の気温上昇は避けられない

　●２０５０年までに、ＣＯ２排出量を５０％～削減して、２．０～２．４度の上昇に抑えましょう

で、２度以上気温が上がったときに始まると予測されているのが、「ポジティブ・フィードバック」

　雪だるまが転がるときみたいに、つぎからつぎへと連鎖反応で、温暖化現象がとまらなくなりコントロール不能になることを、こう呼ぶのだそうです。

　きのう書いた氷の話のほかに、アマゾンで起こりそうな「ポジティブ・フィードバック」は、

「地球の肺」のアマゾンで、すさまじい勢いで森林がなくなっていて、乾燥システムが強く働くようになり、森林火災が増加。

↓

木に閉じ込められている二酸化炭素が放出

↓

温暖化と乾燥がさらにすすんで、もっと火災

　これが北極でのフィードバックと呼び合って、いろんなところで変化がとまらなくなる。

　ＩＰＣＣは、「問題を先延ばししている余裕はまったくない」「この１０年が人類の命運を決する」と世界に呼びかけているそうです。

　ちなみに２度以上上昇すると、グリーンランドの氷は完全に溶けるそうです。

　

　グリーンランドの氷が溶けて、海面が７度上がったら、家を失う方、このブログ読んでくださっている方たちのなかにどれくらいいらっしゃるんだろう？アルはかろうじて海抜７ｍ以上みたいですけど。でも用水とかに影響あったら、すぐに浸水する場所です・・・というより、「現在の生物種の３分の１が消滅」というのですから、店なんてやってられるのかしら。

　さて、予告していた「パソコンの設定」です。

　どうやって二酸化炭素を減らすか？技術のひとつ、「グリーンコンピュータ」

　スクリーンセーバーに、３Ｄの画面を使っている方は多いと思います。きれいですもんね。でもあれが、普通にパソコンを操作しているとき以上に、電気を食うのだそうです。（複雑な動きなだけに）

　で、スクリーンセーバーを動かすかわりに、「スリープモード」に変更。

　つまり、使っていないときは常に眠らせて？おく作戦。

　ある会社は、全社で６万台あるパソコンの設定を、すべてスリープモードにしたところ、年間で８０００万円の節約になったとか。すごい。もちろん４０００トンのＣＯ２削減に。

　スイッチのオン・オフがパソコンに負担をかける、と思われているけれど、それは俗説で、本当はキーボードから離れるときは常にシャットダウンするほうがいいんだって。

　アルでは、「コントロールパネル」→「スクリーン表示」→「スクリーンセーバー」→「モニタ電源内の電源」とすすんで、そこで「自宅または会社のデスク」を選び、

・モニタの電源を切る・・・５分後

・ハードディスクの電源を切る・・・５分後

・システムスタンバイ・・・なし

・システム休止状態・・・なし

と選択しました。所要時間、数十秒。電気代、下がるかな。

　世界には６億台のパソコンがあり、ＣＯ２の排出量は航空業界よりも多いのだと（！！！）。ぜんぶが省エネモードにしたら、すごそうですね。

　ちなみに白いページよりも黒いページのほうが、電力使用量がすくないので、黒いグーグル「ブラックル」という検索ページもあるそうです。