「あと10年で地球を救う12の考え方」

<クズハ>


 北極の氷が、予想よりも30年以上早いスピードで減少していっている、というニュースを見た方はたくさんいらっしゃると思います。


 私、落ち込んでしまって、なんだか物事が手に付かない状態が続いてました。ブログも書かずに。


 なんか、事実そのものも恐ろしいけど、日常がたんたんと過ぎていくことにもとまどって。


 映画の「ディープ・インパクト」とかだと、隕石が地球にぶつかる!という事態に
地下壕を掘ったり、中に入る人を人選したりおおさわぎで「その日」を迎えるでしょう?ああいう風にはならないものですね。


 報道ステーションでも生々しく報道されてましたけど、ヨーロッパやヒマラヤの氷河には、今、氷が溶けて出来る氷河湖が何千も生まれていて、そのすぐ下で、いつなんどき決壊するか分からない湖を眺めながらその地で暮らしている人たちがいる。どれだけ不安なことでしょうね。


 「不都合な真実」では、グリーンランドの氷がスカスカのチーズみたいに溶けかかっていて、半分海に滑り落ちたら、世界中の海抜が7mあがると言ってました。


 氷は、太陽光を反射して宇宙に熱を逃がす役割をしているのが、解けて水や陸地の姿になってしまえば逆に熱を貯める場所となる。

 オセロゲームの白と黒がひっくりかえるように温暖化が進む・・・とイメージするだけでほんとに不安です。

 なんとかして、温室効果ガスをとめたいです。

 友人が「あと10年で世界を変える12の考え方」という本をくれたんですが、読みやすく、値段も1000円で、かなり省エネおたくになってきた私も知らない省エネ技術がたくさんのっていておすすめでした。(アルにも今週来ます)

 まずおどろいたのは、

世界の畜産産業が出している「温室効果ガス」
・・おもにメタンガス(二酸化炭素の21倍~25倍の温室効果を持つ)は

なんと!

全地球の排出量の18%をしめるそうです。

これは、乗用車や飛行機などの移送手段をすべてあわせたものから出る効果よりも多いと!!!!おお!

EU全体の排出量も上回るとのこと。

 いま、頼まれて、小学生(中学年)にも出来るような「省エネゲーム」を考えているんですが、これほど肉食の影響が大きいんだったら、やっぱりゲームの中に「肉」のことも入れよう、と思って調べていたら、

いままで気が付かなかったことを発見したんです(夫が。私はだいたい調べものに弱い)。

国産の牛と輸入牛では、国産のほうが、地産地消で、なんとなく地球によいイメージじゃなかったですか?

「輸入飼料を食べて育つ国産牛」と
「輸入牛」では
どちらが二酸化炭素を多く出しているか?

となると、国産牛は輸入牛の7倍も、温室効果ガスを出す。

国産牛(輸入飼料)では、200グラムの肉を作るのに710グラムのCO2。
輸入牛の場合は、200グラムで90グラムのCO2。

国産飼料を食べている国産牛なら、40グラムで済みます。が、そんな肉はなかなかないでしょう。

(数値は宅配の「大地」さんウェブを参照しました)

こうなってくると、肉(とくに牛肉。豚も鳥もですが)を食べる意味とは?考え込みます。

学校の家庭科では、動物性タンパクが毎日の食事に絶対不可欠だと教わるのですが、言われたとおりの食生活が出来る人というのは、世界でもごく限られた人だけになってしまう。

そんな食事がほんとうに「健康な」食事なのか?

一日30品目摂れ、といわれるけれど、そんなぜいたくが許される地域が世界にどれだけあるのか。

考えれば考えるほど、矛盾が多いです。

厚生省(文科省?)ははやく、
内容を訂正するべきだと思えるんです。

 だって、日本のお母さんたちはまじめだから、たくさんの人が、家族や子ども達によかれと、しゃかりきになって30品目食べさせようと苦労しているのに、その結果がどんどん、子どもの未来を(まさに)食いつぶしているなんて、悲劇じゃないですか?

 健康オタクだと疎まれるのがいやで、いままでは遠慮しつつ発信してきたけど
これからは声を大きくして、

「肉を食べる理由は’おいしいから・好きだから’以外には何もない」
ということと、
肉食を減らすことがいかに、地球の明日に貢献するかを
主張していこうと思っているところです。

いまどき毎日肉食べてるなんて、かっこよくない。

肉をやめたら、メタンガス・二酸化炭素を激減できます。

 でも動物性タンパクがなくてホントに大丈夫なの?と心配する方には、世界記録を連発していたころのカール・ルイスもマドンナも、ベジタリアンなんだよ。と教えてあげます。

 ベジタリアンなんて胡散臭くていや。という方には、毎食毎食 動物性タンパクをとらなくても、とりあえず一日一回でもいいんじゃない?くらいは言うことにします。

 うちも、肉や魚は月に一回くらいしか食べないですが、夫はついに、90キロを超えてしまって、とうとうあのキャンプに入隊することになりそうです。

 肉を食べろ~ 食べろ~というのは、戦後のコンプレックスから、当時の厚生省が
ドイツの栄養学をまるまる取り入れたことに起因するそうです(NHKスペシャル)。

米を食べると頭が悪くなる、と宣伝されたそうですね。

(なにせ国語はフランス語に変えようという意見があったほどだそうで)

気象条件もなにもかも違うヨーロッパの食習慣をまるごと真似ていい結果が出るはずがないです。

アメリカの大きな戦略があったとはいえ、悲劇だったと思います。

オタクのお説教おわり。

明日は、同じ本に載っていた、「パソコンの省エネ設定」の話書きますね。これも知らなかった。

今日から、店長・戸水が、6年間の店長職を辞して産休に入りました。

 いままでかわいがってくださった皆様、ほんとうにありがとうございます!無事な出産を、祈ってやってくださいませ。そして、後任の谷口をどうぞ、よろしくお願いします。

 夕べは、店長お疲れ様会で、さんまの刺身に、ぶりカマ塩焼きに、うなぎにホタテに・・・

動物性大会でした。
本当においしかったわ~~~~~


18年前

5 コメント

  1. SECRET: 0
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    これは、問題ですよね。
    核家族や独居が増え、一世帯の人数が減っているのに、一日にたくさんの品目を摂取するのは、ゴミが増えたりと無駄が多すぎです。
    栄養素の摂取量って、ものにもよますが、一ヶ月とかそういう期間での体重変化や、一日の排出量、摂取量の平均値から割り出した数値を根拠に割り出したもので。必ずしも一日に決まってその量を摂取しなくてもいいんですよね。
    一人暮らしをしていたときは、一週間単位で、栄養のバランスをとって食事をしていました。
    そうすると、1日30品目も使おうとすると、どうしても単調になりがちな食生活も、一週間単位で考えると、さっきはこれを食べたから今度はこうしようって、食事にメリハリが出てくるんですよね。
    それと、この一日30品目ってのは、農林水産省の利権もあるんじゃないかと・・・
    30品目をクリアしようと思ったら、年中食べられる食材をキープしないといけないしね・・・・
    ちなみに、北極の氷が溶けても海面の水位は上昇しません。氷が水より比重が高いために水面に見えているだけで、解けても水面に見えている部分が隠れても水位はかわりません。
    ただし、南極の氷や氷河が解けたら海面の水位が上昇します。
    北極の氷がとけるということは、南極や氷河も・・・と考えると、そちらがこわい。

  2. SECRET: 0
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    確かに北極の氷が融けても海面は上昇しないけど、底に眠っているメタンハイドレートを“次世代エネルギー”として各国がまた奪い合って、さらに温暖化が加速する可能性があるのが怖いですよねぇ…。

  3. SECRET: 0
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    北極の氷はさすがにつっこみが入ってましたね(^^)
    > 底に眠っているメタンハイドレートを“次世代エネルギー”として各国がまた奪い合って、
    南極も資源が多いので、すでに氷が溶けた後の利権をめぐって駆け引きがはじまってるようですよ。排出権を取引するというのも相当あぶない話だと思いますけど、その上をいくあざとさですよね。環境の話は裏でいろんな事があるので、一筋縄ではいかないでござる。

  4. SECRET: 0
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    すみません・・・氷が溶けたら、というのは、北極の氷が溶けるんだからグリーンランドの氷もヨーロッパの氷河もぜんぶ同じ運命でしょ、という思いで書いたんですが、この書き方だめでしたね。昼間に書いたのにバカでしたね~
     本文、ちょっと直しておきました。ご指摘ありがとうございます!
    あさいさん、そうですか、南極の利権争いが?それは、南極の氷が溶けたあとも、何十年かは地球に住むことが可能だと踏んでいる人たちがいるということ?これは希望?それとも・・??

  5. SECRET: 0
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    ふたたびすみません・・・まいけるさんのご指摘のあと、ちょっと本文直そうとしたら、たくさん書き足すことになってしまいました。せめてここに元文の痕跡を・・・北極の氷が溶ける、のニュースを紹介したすぐあとで、「氷がとけたら単純に考えて海水があがってくる、怖い」と私が書いたのでした>読んでくださっている皆様

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