福田さん

<クズハ>

 昨日は「冬は農家さんと勉強会」その1、野々市の福田康浩さんとの勉強会でした。


 一夜あけて、「昨日おもしろかったですねえ~」と言い合うスタッフ。


で、「嵐ちゃん、一番印象に残ったことは何?」と聞いてみますと、


 「えっと・・・・・・あの・・・・福田さんが。福田さんが印象的でした」


 うーん。確かに。いろんなお話を聞きましたが、何がおもしろかったって、福田さんのキャラが面白かったです。


 もちろん、2時間みっちりだったので、いろんなことを学びました。

たとえば、

●土ってなに??


土は、岩石のかけら(砂状のもの)がベースだけど、それだけではさらさら。この砂に、有機物・・・・生き物の死骸が混じって、おなじみの「土」となる。つまり、土はぜーんぶ、有史(?)以来に生きて死んでいったものたちの積み重なりといえるのですね。


●日本の自給率は・・・


 日本では、65歳以上の農家さんが半分以上。あと10年たって、彼らの体が利かなくなったとき、何が起こるのか・・さらに、農作物だけでなく、日本はエネルギーも輸入に頼っている。国家破産でもして輸入がストップしたとき、トラクターを動かす石油がないので、耕すこともできない。鍬で耕すことのできる農家などほとんど残っていない。


●農協のお仕事・・・・


 これはいっぱいお話があったのですが、ひとつ驚きだったのは、農協への出資は町の人間(非農家)でもできるということでした。がんばっている小さな農協があったら、そこを資金で応援することも可能なんですね。そんな農協出てくるといいですね。きっと出てくるでしょう。今は、残念ながら、農地をつぶすことで利益が出る仕組みになってしまっているのですが。




 福田さんは、40代前半ですが、近所では「絶滅危惧種」なのだそうです。農業を継ぐなんて相当の変わり者と思われているそうな。自給率が、とか、農薬が、と、固い理屈をこねるよりは、自分が楽しく暮らして、それを見た周りの人たちが、農家もいいなと思ってくれればいい、とのことでした。そのために(?)去年はヤギを飼って、近所をぶらぶら散歩させたりしているそうです。車の窓に子どもたちが釘付けになってるそうですよ。そんなところからでも、農に興味持ってくれたらいいなあ~と福田さん。


 片町で「玄米カフェ かむかむ」を始められた、芝寿司の梶谷さんも参加してくださり、「本物だわ、本物」と、とても喜んでおられました。そして、「こういう農家さんとのつながりのあるalさん素敵ですね」と、しきりと言ってくださいました。


 確かに、ありがたいことだと思います。福田さんは来月に結婚されるので、そのことでもひとしきり、みんなからからかわれていました。作物を作ってくれる農家さんの、人生の喜び悲しみ、いろんなことも、きっとalの料理に溶け込んでいると思います。


 次回は、2月3日(土)金沢農業の井村さんです。井村さんは、100町歩という、桁違いに広い農地を無農薬で営農されています。米と麦と大豆、そして豆腐や味噌の加工と、いったいどんな毎日を送っていらっしゃるのかと、当初は皆不思議がっていました。前例のない中での無農薬の取り組みにはいろんな難しいことがあったと思いますが、なぜいまのやり方でやっていらっしゃるのか、じっくりお伺いできると思います。


 井村小麦のパンつきで1000円、要予約でお願いします。得がたい機会ですので、ぜひ!お申し込みお待ちしています。





18年前

6 コメント

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    こんにちは,お話し会ありがとうございました。福田さんご結婚されるなんて初耳でビックリ。しかも僕より若い子なんて更にビックリ!なんだかうれしいですね。
    日本の農業の現実厳しくて,それを分かりやすく説明できる福田さんはすごいと思いました。僕の断片的な情報も少し,整理できたような気がします。
    次回は井村さんですね。ゼヒ参加させてください!楽しみですー

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    Tu-taさん、私もそう思います。有機ってなに?と聞かれたときに、農薬や化学肥料をを使っていないという説明だけではどうも・・・・説明がとても難しいですけど・・・・
    こすくん、ご参加ありがとう。そのうちこすくんの農業話もお願いね。

  3. SECRET: 0
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    有機って何か?
    それはお百姓さんとの関係
    この人が作ってくれてるから大丈夫って
    思えたら、それが有機で勇気百倍。
    なんて、ちょっといいかげんすぎるかなぁ。

  4. SECRET: 0
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    りょうさん、福田さんのお花は長持ちしますよ。シーズンになると、直売所(というか、お客が好きにつんでいく)がオープンするので、一緒にいきましょ~
    tu-taさん、
    簡単に言えばそうなんですけど。それをお客様に言うときには、お客様と言った人との信頼関係がしっかりあれば「私を信用して」ってことでいいんですけど、店ではいつもそういうわけにもいかず。
    初めて会う人にもヒットするような説明も研究が必要なわけです。

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