<クズハ>
やっと最終日にたどり着きました。すみません。
東京から帰ってきて、次の日は営業日、朝からお米を炊いたりして忙しい・・・・9時ごろ胸騒ぎがして、思いだした!!!
今日はY小学校にお話に行く予定だったんだ!(しかも10時30分までに)
大慌てで準備。資料は揃えてあったんですが、焦りました。
いろんな学校に行くうちに、最近は、一歩入ったところで・・・校長室で・・・生徒さんとすれ違いながら・・・「この学校はこんな感じかな」と推測するようになりました。その雰囲気によって、話の中身も変える必要があります。
この小学校は、最初から、おお?これは?と期待が持てました。生徒さんが生き生きしている。「荷物持ちましょうか?」「お二人なら、椅子ひとつ追加で出してきて」などなど、生徒さんが自分の頭で考えて動いている。6年生とはいえ、しっかりしてる。
先生とのやりとりも、信頼感ある感じで、うーん、楽しみ!
1時間強、お話してみて・・・その期待は間違ってなかったです。この日の授業は「奇跡」と呼びたいくらいでした。すごい子どもたちでした。
語りかけると、ポンポン反応が返ってくる。「フィリピンはどこにあると思う?」「(世界地図を指して)下!」「真ん中!」というふうに。
「フィリピンのバナナプランテーションでは、バナナをたくさん作っているのに労働者の人が自分たちは食べられないんです、どうしてだと思う?」と聞いたら、一番前の男の子が「・・・・・ニュウカしているから!?」・・・・・ニュウカ?乳化?バナナが何故、乳化する?
あ、入荷→→出荷→輸出、か! 「そうそう!他の国に輸出しちゃうから、自分たちは食べられないの。」と私。・・・なんか、よく分からなくてもとりあえず思いついたことを口にしてみよう、という意欲がうれしい。これは、日ごろの、いや、6年間の先生たちの努力の賜物でしょう。
どんな話にも食いついてくるので、こちらもどんどんエスカレート。「いつもは小学校ではこの話はしないけど、今日は話しちゃおう!途上国が苦しむ原因には債務の問題があります。お金を借りたら、返すときに額を多くして返さなきゃいけないよね」「うん、利子がいる」ほんと、いろんなこと知ってるのね~
最後、質問ありますかと聞いたら、すかさず手が挙がる。普段は、質問は出ないことのほうが多いのに。しかもその質問が、「日本では農地改革がありましたが、フィリピンではどうして農地改革がなかったのですか」
がーーーん!!!「そこなんです、そこがポイントなんです!!農地改革!戦後、アメリカは日本では農地改革をしたけど、フィリピンではわざとしなかったんです。どうしてだと思いますか?」と話はさらにヒートアップ。
質問も、感想も、あふれるほど出てきた。時間内に全部聞けないほどでした。ほんとに驚いて、話をここまで受け止めてもらえたことがうれしくて、私は気がついたら涙を流してました。こんな子どもたちもいるんだ~~すごいなあ!!
この学校には、alのお客様が先生としてお勤めなので、その方のお誘いで伺ったのですが、事前学習にも工夫をこらしてくださっていて、たとえば「朝起きてから今までに使ったもの」を書き出して、それがどこから来たかを考えたり、バナナの値段の内訳を考えたりと、ちゃんと私の話につながるように準備してくださっていた。
校長室にもどってからも、店に帰ってからも、翌日になっても、ずーっと、「すごい子たちでした!!!」と叫び続けました。それくらい嬉しかったです。
ちょっと前に訪問した学校が、子どもたちの表情も乏しく、話もまるっきり入っていっている感じがなく、自分で考えている様子も感じられず、質問も事前に先生と準備したものを読みあげるという(「クズハさんがこの仕事についたきっかけは何ですか」っって、いま一時間かけてそれをお話したでしょうが!って感じで)とてもつらかったので、よけいにこの日の嬉しさが強かったのかも。
ほんとにスペシャルな4日間が、最高の出会いで飾られて終わりました。すごい可能性を感じました。君たちが、地球を変えるんだ~!!
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世界から貧しさをなくす30の方法、読みましたよ。
テレビや新聞からは伝わらない海外の情報をちゃんと知っていきたいです。
ところで農地改革が日本ではあったけどフィリピンではなかった意味って何ですか?考えたこともなかった;
大学4年にもなってあれなんですけど;
K沢大学なのに~学力が小学生に及ばず、どうしましょう。。