<クズハ>
このごろ、スタッフの間で人気上昇中なのが、「大工の林さん」改装工事に来てくださっている、年配の大工さん。カゲでは親方と呼んでいます。親方は職人さんらしく、寡黙で、もくもく働くタイプ。しかし私たちが「面取り」(木の角っこをカンナで落とす作業)をしていると、「・・・・・・・・・ちょっと教えたげるわ・・・」と、見かねて出てきてくれる、面倒見のよい方。「・・・そんなやり方やと大変なことになるわ・・・・」とぼそり。大事な道具も、「これ使ったらいいわ・・・」と貸してくださるのです。
木を組んでいく「大工さん」と、工場で出来たものを重ねていくだけの「組み立て工」とは、本質的に違うようです。今の家は、「組み立て工」だけいれば建てられてしまうものが多いみたいです。工場で作ったものをボンドでくっつけていくだけ、みたいな。「大工さんは、木の性質がわからないとやれないんですよね?」「・・・・・うん、まあ、ぱっと見てすぐわからんと だめやな。」
どっち向きにソリが出るか、とか、いろいろ、木の性質があるらしく。
昨日は、梁になる木に柿渋を塗りました。想像していた以上に、美しく仕上がりました。オイルステインなどの塗料を塗るのと違って、塗り加減ですぐムラになってしまうので緊張しましたが、なんといっても妊婦でも安心して出来る作業で、木もなんだか呼吸しやすそうで、これでよかったと思いました。きっとお客様もにとっても息のしやすいスペースを、この木たちが演出してくれることでしょう。切られてもなお生きている木たちと一緒に、わたしたちもゆっくり息をしながら働いていきたいと思います。
表題の「水の危機」ですが、昨日の夜、またまたわたくしお気に入りのNHKスペシャルで取り上げていました。フェアトレードでもおなじみのインドの州や、カリフォルニアなど日本人の穀物庫になっている地域の名前がいくつか挙がり、地下水の枯渇がどれほど緊急かを映し出していました。数千年かけて蓄積された雨水を、数十年で使い尽くす勢いの 今の農業のやり方に 警鐘を鳴らす番組でした。
近所の農家さん(昨日UPした福来園の福田さん)から教えてもらった話ですが、水田は、水が張ってあることで、土のなかの微生物の活動がおだやかに抑えられるので、畑にくらべて栄養分の減りが断然少ないのだそうです。畑は、使いつづけるとやせてしまうので、休耕したり、輪作したりと工夫がいりますが、同じ場所で稲作を毎年続けても大丈夫な理由は、この「水」の作用らしい。だから、水田でとれた米を食べることは、稲作地帯に住むものにとって、一番効率がよいことの一つだともいえます。特にここ北陸ではそうでしょうね。
敗戦後、日本中を「キッチンカー」なるものが走り回り、米を食べるとバカになる、パン食で体を強く大きくしましょう、という指導を行き渡らせたとか。援助を名目にした、アメリカ政府のプロジェクトでした。その効果絶大で、日本人の食生活は、米から麦へとおおきく変化したようです。そんなことや、輸出で稼ぐという「国策」がかさなって、日本の食卓は 地元で取れるものよりも輸入に頼るものになった。(外国に車売らせてもらうかわりに、農作物輸入するからさ、という取引)アメリカは、日本でうまくいった「食料政策」を、世界中に展開するようになった。まず軍事的に攻略して、そのあと食料を頼らせて支配する。その結果が、アメリカ国内での、地下水の枯渇。番組内では「あと10年は水が出続けるんだから、出る間は使いたいね」とコメントしているアメリカの小麦農家さんがいましたが、・・・・・・・・・・・・・・・・・!次に水が溜まるのは、数千年後なのだ!!!
スーパーに並ぶ、輸入小麦のパンの量。のっぽくんで扱う国産小麦のパンの量との違いに圧倒されて、もうダメなのか。とも思う。一方で、いやいや、まだこんなに水の豊かな北陸にすんでいる私たちに、出来ることがたくさんあるじゃないの、とも思う。まず、米を食べよう。
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夕食は、米を食べないと食事をした気がしないすが~らです。
敗戦後の食糧戦略は、「当時アメリカで余っていた小麦と牛乳を消費させるため」と言う意味合いも含んでいたみたいですね。
5~6歳までで人間の味覚って決まると言います。うちは昔貧乏でしたがお米だけは作っていたので毎食ご飯でした。おかげで今、ご飯が美味しい!
ご飯を食べるためにおかずを食べてますもの(今のメニューっておかずがメインになってバランスが悪いと感じます)。一緒にご飯食べた人がお茶碗にご飯粒残すの、とってももったいなく感じます。昔は床に落ちた、あるいは足の裏についたご飯も残さず食べるように家庭で教育されたのに・・・。
今って、生活は豊かになっても20~30年前に比べて食生活は貧しくなっているように感じます。手軽さや見た目の華やかさとの引き換えに見失ったものって多いよな~と感じるこのごろです。
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一日に茶碗一杯分のご飯を食べるだけで、マラソンだって走れるくらいの体力をキープしている人もいらっしゃるそうですよ。一口分のご飯を、最低200回噛んで噛んで、そうするとびっくりするくらい「燃費のいい」体に変わっていくそうです。やってみる?
学校で習った栄養学は、まるでホントじゃなかったと思います。だって、ここ9年ほど、ほとんど肉や魚は食べてないけど、別に困ってないし、産んだ2人の子どもは骨太だし、ころころに大きいし。牛乳がカルシウムのもと、だなんて、違ってると思うわ・・・三食必ず動物性のものを摂れ、と、あれほど教わったのに・・・
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僕もサプリメントの勉強をしていくうちに、食のバランスの悪さを学びました。
特に牛乳。今の牛乳は高温で殺菌するので栄養素は壊滅。
残ったのはコロイド上に変質したカルシウムのカスと大量のリン。
これに少量のビタミンDをたらして今の牛乳は売られているそうです。
ちなみにリンは血液中のカルシウム量が少なくなったときに骨の中からカルシウムを溶かし出して血中濃度のバランスを取ってくれる栄養素ですが、これはコーラにも大量に入っていて、とりすぎると骨を溶かして骨粗しょう症になると言われています。
低温殺菌で栄養バランスを損なわない牛乳ならいいんですけどねぇ~。
なんにしても奇妙な食品が多すぎます。ハイ。