<ちひろ>
6/8(土)に小さな仕事の始め方「ゼロからアルができるまで」をテーマにおはなし会がありました。
アルの代表むつみさんがフェアトレードのお店をはじめるまでのおはなし。約10年前の写真や動画を見ながら、代表が熱く身振り手振り語ります。スタッフの私も始めて見る、聞く話もあり「へー、そうだったんだ!」と。
参加してくださった方は、起業に興味のある方、アルがどんな風にできたのか知りたくて…という方など様々でしたがみなさま真剣にお話を聞いてくださいました。葛藤が伝わってきてよかった、最初は誰でも不安なんだとわかって安心したなど、写真や動画が興味深かったなど感想もたくさんいただきました。
簡単ですがおはなし会の内容。インドのマザーハウスでのボランティア。雨が降ると洪水のようになる街で、家のない人は、小さな子供でさえもずっと立ったまま夜を過ごさないといけない。そんな中で人力車に乗って、しかもそれを値切る自分は(外国人だと高い値段をふっかけられてしまうことが多々あるそうで)どうなのか。
そこで自分が値切ることによって、路上で暮らす子どもたちの親のもらえるお金が少なくなってしまう。(ストリートチルドレンの親の多くは人力車引きの仕事をしていて、毎日人力車を借りたお金を納めないといけないそうです。そのため、値切れば値切るほど手元に残るお金が少なくなってしまう)ボランティアとしてここに来たけど、すればするほど貧しさを増やす援助もある、と。
そんな葛藤の中出会ったフィリピンの民間児童施設「バグサゴップ」のこどもたち。虐待を受けたり、貧しさのあまり親が育てられない子どもたち20人が共同で暮らすこの場所との出会いが店をやろうと思ったきっかけだったそう。ここの子どもたちがほんとうにほんとうにかわいくて、この子達とずっとつながっていたい、支援していこうという強い気持ちがあったから、そして援助ではなくてここで作った何かを売れたらと考えて、アルの前身「フェアトレードくらぶ」を作ったのだそうです。
フェアトレードを広めたいという強い気持ちをもって、最初は中橋の小さな古民家(?)でスタートし、イベントに出店したり、スカイプラザ(現エムザ)での出店を経て、現在の「コミュニティトレードアル」となりました。
残念ながら、パグサコップは今はなくなってしまいました。それでも、あ
の場所、あの子どもたちの笑顔があったからこそ、今があるんだと。
最後の質問で起業をして何が一番よかったかについて。逆に起業していなかったら、何をしていたのか想像できない、いろいろなきっかけ、人との縁があってここまできたので、この店はほんとうに自分の全てだと。あの子達に出会えてなかったら今の自分はないと。
そして、やりたいことがあったら、とにかく声を上げてみること、みんなにわかってもらえなくても、100人に1人でもお客様になってくれたらその1人がまた別の1人を連れてきてくれて、少しずつでも広がっていく。それを続けていくことが大切だと。
そんな熱い思いで作られたアル。商品たちの魅力をもっともっと伝えられるように、商品たちが輝けるように、もっともっと頑張ろうと思えた時間でした。
この小さな仕事の始め方はシリーズで行うこととなりました。現在、第二回目の参加者の方を募集中です。(すべて要申し込み)お問い合わせはアルまでどうぞ→TEL 076-246-0617
第二回 「自分らしさを失わない発信方法を考えよう」
7/ 6(土)14:00~17:00 のっぽくん3階にて
講師:山本香織さん(パン屋こくう店主)
財部裕貴さん(株式会社VOICEアートディレクター)
参加費:¥3000(こくうさんのパン&コーヒー付き) 定員:20名
◎一人でパンをつくり、配達接客をするというスタイルのパン屋さん「こくう」 メディアでも大きく取り上げられ今や人気店ですが、自分らしさをもっと伝えていきたいそう。こくうさんのお話をもとに、自分らしさを失わない発信方法を宣伝のプロである財部さんから提案してもらいましょう。起業を考えている方のヒントになるはず。財部さんとアル小浦のプチ起業相談付きです。
第三回 「イベントを成功させる秘訣」10/5(土) 予定 講師:小原美由紀さん(グループ現代映画「ミツバチの羽音と地球の回転」スタッフ、鎌仲ひとみ監督マネージャー)
◎小原さんが手がけるイベントはいつも人がいっぱい。核のこと、戦争のことなど、一見とっつきにくく思わされる内容でも工夫をこらして集客しています。「人に伝える」「関心を持ってもらう」「足を運んでもらう」 これ起業家に絶対必要なこと。秘訣をきいてみましょう。
第四回 11月下旬 講師未定◎やりたいことを仕事にするためのお金の話