「家族は放射能の向こうに」

<むつみ>
なにげなくテレビをつけたら
NHKで
「家族は放射能のむこうに」という番組をやっていました。
福島県の大熊町という、原発ちかくの町の
被災者に密着した番組。
男性と、その娘さん(小学低学年くらいの)で、
奥さんと小さな娘さん、そしてお父さんが行方不明のまま
3か月、避難先で過ごしている。
家族の捜索も出来ないままで
遠く離れて、ただ待ち続ける。
3か月目に、やっと自衛隊が捜索に入ったときに
放射線量はなんと、40マイクロシーベルト(毎時)。
一日いただけで、年間の許容量を超えるのだそうです。
捜索に入る方たちも本当に、本当に大変だ・・・・・・・・・
DNA鑑定で、やっと、奥さんと、年老いたお父さんの遺体が判明したんだけど、幼い娘さんは見つからないまま。「ちっちぇえからなあ・・・・」
娘を探してやることも出来ないつらさを、ひたすら耐えている姿が、あまりにもお気の毒で、テレビに向かって思わず、手を合わせて、なぜか私は御念仏を唱えていました。
避難区域のなかには、まだ、1000人以上の方のご遺体が、回収されずに残っている可能性があるそうです。
半年も経ってしまいましたが、まだまだ、気持ちの上では、鎮魂でさえまだ終わっていない、そんな気持ちがしました。
もちろん毎日、生きていかなきゃいけないし、毎日、新しい問題がやってきて、それに対応していかな
きゃいけないのはわかっているんですけど、
何がしたいって、せめてお一人おひとり、家族のもとにかえしてあげたい。
それを阻み続ける放射能がにくいです。

13年前

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