<むつみ>
遅くなりましたが、
5月30日の企画 Green Doors のご報告です。
一時間目、ほしのあきさんのファシリテートで
児童労働を考える
「はたらくこどもたちシュミレーション」。
カードをひきながら、路上人生を
疑似体験するワークです。
一時間では、ほんのさわりしかやれないね、
まあちょっとしたきっかけになれば、
と、打ち合わせでは話していましたが、
疑似体験をしたうえで、子どもの人権について考える、
という難しいテーマの、
最後の落としどころに無事に落ちたらしく、
参加者さんからは
「とてもおもしろかった」「勉強になった」と
たいへん高評価でした。
(大盛り上がりの写真がなくて、すみません・・)
二時間目は、
豆料理教室。
中学生も真剣。
小豆と黒米でつくるおだんご。
超カンタン、そして甘い甘い。この日一番人気でした。
後ろの方で割烹着姿のほっしーが
満足そうですね。
そのヨコで、初めて講師役をやってくれた
「まめかつ」のミナミちゃんも
満足そうですね。
豆が世界を救う話、
豆の可能性、
そしてバラエティに富んだ豆料理のやり方を
学んでいただきました。
「おカネでつくる未来
模擬融資審査」です。
この事業社会によいインパクトを与えるか、
収益性があるか、
にわか銀行員または投資家になって
皆で考えます。
小学生さんからも鋭い質問が。
「この計画では、休みが一日も取れませんが、
子どもさんとの時間はどうするんですか?」
会場、どよめき。
子どもさんもしっかり、考えている。
絵本作家になりたいと語ってくれた、りんちゃん。
小学五年生。
普段描いている絵はこうで、
使いたいアトリエはこんなもので、
出したい絵本のコンセプトはこうで・・・
パパさんが、すばらしい資料をつくってサポートしてくれていて
感動しました。
例えば、加賀野菜の農家さんを取材して
料理の仕方も紹介できるような絵本にして
地域を元気にしたい、
という夢を語ってくれました。
2000冊印刷するのにいくらかかって、
それを一日何冊売って、利益がいくらで・・・
と、パパと一緒に調べてあって、発表。
一日6冊、手売りだけでは難しいよね?
本屋さんに委託すると値段設定はどうなるの?など
会場からもどんどん質問が。
りんちゃん、きちんと答えてくれました。
三番目、インターネットラジオと
みんなの居場所づくりの案件を出してくれた
’てらぼっくす’さん。
そして、出したい出資額に
三人へのメッセージも添えて、
提出。
みごと、希望の金額を集めてばんざいをしているりんちゃん。
とてもおとなしく、人前で話すことにすごく緊張していたという彼女。
お母さんが「大丈夫かしら」と、とても心配してました。
でもとても立派な発表でした!!
きっと絵本の夢が叶うような気がしました。
参加者さんからも
ぜひ本を出してねと、メッセージがたくさん寄せられました。
夢を漠然と置いておかずに
まずは数字で置き換えてみることは
とても大事だと思いました。
私も、フェアトレードの店をやりたいけれど
どうしたらいいかわからず
モンモンとしていた時期、
起業セミナーというものを受講しまして、
「事業計画を出しなさい」と言われました。
数字をどう組み立てていいかさっぱり分からず
涙したことを思い出します。
ほんのちょっとしたヘルプがあれば
夢を数字にしてみることが誰にでも出来ます。
そして、一般の市民にも、
おカネで誰かの夢に関わることができます
(NPOバンクを通じて・・・)
そのことの面白さを、感じていただけた一時間だったと思います。
こういう金融教育こそ
今の日本社会に必要なんだと感じました。
おまけの情報・
今月19日、
社会起業家支援の助成金200万円の
説明会があります。
情報は、ピースバンクのウェブサイトにて。
ちょっとでも、何か考えている人には
参考になることがあるかもしれませんので
申し込んでみてください。
大阪の起業支援NPO edge さんの
公開アドバイスつき。
(誰かの計画に対するアドバイスを
ヨコで見ていることができます)
それから、夢をもつ若者を支援する側に
まわりたい、という方も、
この説明会の対象としています。
遊びにいらしてくださいね。