＜クズハ＞

　熱い！

　暑い八月には、何にも売れるものがなくお店は閑散・・・となりがちですが、毎日、セールのお洋服を買いに来てくださる方がたくさんいらして、ありがたい限りです。

　割引をすると大変じゃない？大丈夫？と心配してくださる心優しいお客様がいらっしゃいます。これまた、ありがたいことです。でも、大丈夫。

　正規の値段で仕入れたものをセール品として出すのは、確かに苦しいこと。でもこの時期になると、卸元から　「そもそもセール品」で入ってくるものがあるのです。卸元さんも、来年の夏まで寝かしておくのは大変・・・だから、安く買えるお客様にとっても、店にとっても、輸入元さんにとっても、大事なセールです。

　そんななか・・・私は店にはのぞきに行く程度で、毎日、夏休み中のこどもたちと汗をかきまくっています。最初は、朝から晩まで子どもたちが家にいることに疲れきり、夜には口もきけない状態でいましたが、だんだんペース配分などわかってきて、ずっと一緒にいることも楽しくなってきました。この際、いっぱい思い出を作ろう、、、、

　先日は、県民プールに「ゴーオンジャー」ショーが来るというので、息子たちを連れて出かけてきました。

　エンジンセンタイ・ゴーオンジャー。ヒーローものです。

　ちなみに、エンジンセンタイ＝「炎神戦隊」。炎の神と、車のengine を掛けているらしい。

　「正義のロードを突き進め！」なヒーローたち（もちろん、赤・黄色・緑・青そして黒の５人組。ピンクはいません）と、ガイアーク（害悪をもたらすものたち、の意！）たちとの戦いが繰り広げられます。その名も、

「ヨゴシュタイン」＝悪の親玉

「ケガレシア」＝悪の女王

などなど・・・・

すみません。どうでもいい話題ですね。まあ夏休みってことで・・・

　ストーリーには何の哲学もなく、グッズを売りたいのが見え見えな、持ち物ばっかり多い設定で、ほんとうにどうでもいい番組なんですが、夢中なんです、うちの子ども達。一日中、「ゴーオンジャー」熱に浮かされていて。ついつい、きっと喜ぶだろうから、無料だし、プール入るついでだし、と、県民プールへ・・・

　ヒーローもののショーに行くのは初めてでしたが、内容は、うーん、まあ、あんなもんかなーー

午前のショーを見た人から、「ゴーオングリーンが微妙で許せなかった」ときいていたのですが、確かに、ヒーローなのに　ぽっちゃり体型だ・・・・？？しかも殺陣の途中でよろけてるし・・・

　息子たちは、べつの星にでも旅だったかのような熱中ぶり。とっても、とってもおもしろかったようでした。ショーのあとのサイン会にも長い列が出来ていました。私はさすがにそこまでは付き合いきれなかったけど、ナンにせよ、自分がああいうものに出かけていくようになるとは思っていなかった、けど行って見たらいい思い出になりました、というお話でした！

　男の子はやっぱり単純なのかなあ、あんなものに夢中になって。

　夏休みも後半。親も子も夢中になれる何かと出会えたらいいな。

　お盆のお休みの間に、能登三井のお米農家・松本さんのところに遊びに行く予定です。夫は、薪割り。子どもたちはきっと、畑や里山遊びを満喫させてもらうことでしょう。

　この前お邪魔したときには、鶏のえさやりを楽しんだ息子たち。お土産に卵をもらってきて、夜にオムライスを作りました。

　食べながら息子、「おかあさん・・・・卵って、何から出来ているの？」

「卵は鶏さんが産むんだよ。おなかの中に、今日の卵、明日産む卵、あさって産む卵・・・って、順番に並んでるんだって」

「へえ。」

しばらくして息子、

「おかあさん。鶏は何から出来てるの？」

おおお？？ステキ。「鶏は卵からピヨピヨと生まれるんだよ。」

「ふうーん。」

次の質問が待ち遠しい・・・・待ち遠しい・・・・

「おかあさん。」キターー

「おかあさん、その卵は、何から出来ているの？」

心の中でバンザイを叫ぶ母。「卵は、鶏がポンって産むんだよ。」

「へえー。」

しばらく考え込んだ息子。次は卵の下にあるライスに目をつけ

「お母さん。お米は何から出来てるの？」

「お米は、イネ。イネから出来てるの」と教える娘に向かって、息子、きっぱり、

「違うよ。お米は、まつもとジイジから出来ているんだよ」

まつもとジイジ、ありがとうございます。息子よ、その気持ちを、一生忘れないでいなさいね。大事な大事なことを感じ取っている４歳の夏に感謝。