グアンタナモを観た

<クズハ>

 フェスの後始末でハードに働いたあとの、待ちに待ったお休み。「オーシャンズ12」のDVDが観たい!と、夫を送り出したのに、彼は「グアンタナモ、僕達の見た真実」と「エンロン」という2作を借りて帰ってきた。なぜだ!?


 まず「グアンタナモ」 これは、シネモンドさんで8月18日から上映予定。宣伝役を買って出ているので、観れてちょうどよかったんですが。


 シネモンド代表の土肥さんは、「怖いよ。ほんとに怖かった」とおっしゃっていましたが、私たちはひたすら悲しくむなしい気持ちに。


 残虐シーンはほとんどないです。土肥さんがおっしゃるには、「ごく普通の人が、巨大な権力に捕らわれたときのどうしようもなさが 恐ろしい」


 私たちは、砂漠の真ん中で、無抵抗の囚人達を相手に、フルパワーで制圧をかけている米兵の存在に、徒労感。この非生産的な仕事。なにをやっているんだろう?大真面目に、怒鳴りまくって、毎日毎日、悪意が悪意を生み出すだけの仕事を、どうして続けていられるんだろ?


 「軍隊って、そういうところなんや。戦争って、そういうものなんや」が結論。


 戦争の愚かしさを、いままで見たことのない手法で細部にわたって表現している映画だと思いました。若い人たちに特にお勧めしたい映画です。



 主人公の男の子たちは、かっこいかったです。演技だということを忘れ切って観てしまいました。セットも、すべてが超リアルで、(寸分たがわず再現することにこだわったそうで)再現映像だということを感じさせませんでした。


 「エンロン」は、アメリカの巨大企業がやりたい放題やった挙句に、多くの人を巻き添えにして崩壊するさまを解説している映画。今日は海にいっていたので、疲れてて、半分は寝てしまいましたが、半分みただけで十分に酷い話でした。


 「倫理観なくした巨大企業のすさまじさったら、ないね。いや~、恐ろしいわ。日本ではまだここまでは行ってないよね。アメリカどうなってるんだろうね」とひとしきり話したあとで、


「でも今の日本の年金騒ぎって、起業詐欺どころか、国家詐欺だもんね」と気がついて、しゅんとなった夫と私でした。


 グアンタナモを含む4作品の、お得な前売り券は、アルで販売中です。チラシもたくさんあるので、宣伝を手伝ってくださる方がいらしたら、大歓迎です。予告編のDVDもあります!


 



18年前

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