<クズハ>
息子が幼稚園に入りました。「おかあちゃんも来て。一緒にいてくれんと嫌や」と半ベソをかいていたくせに、いざ通園が始まると、いそいそとバスに乗り、振り向きもせずに登園。置いていかれる私のほうが、後ろ髪を引かれる思いで見送っています。スタッフも口々に「あっくんがいないと静かですねえ」いつもまとわりついていた子がいない・・・しばらく私がベソベソしそうです。
数日前のニュースステーションで見た、ゴマフアザラシの子育て。母親は、カレンダーを持ち歩いているかのように正確に、毎年決まった日に出産をするそうです。カナダの、大西洋に面した湾に、毎年氷が張り詰めるので、その上で出産。赤ん坊の「ごまちゃん」は、氷の上でじっとしていると自分の体温で氷が体の形に解けて「天然のゆりかご」になるそうで、その中に寝ていれば、天敵も来ないし安心なのだそう。
この氷は、35年前までは厚みが1メートルほどあったものが、今は15センチしかないと。
母親は2週間ほど、自分は絶食しながら授乳して子どもを育てる。その後は母親は海に消えて、赤ちゃんは一人になる。10日間ほどそうしているうちに、あの真っ白な毛が生え変わって、オトナと同じ黒色になり、海に入ってひとり立ちできるようになるそうです。
ところが今年は、恐ろしい事態に。3月15日ごろ、異様な暖かさのために、その大事な10日間の間に氷が溶け出してしまい、湾一面の氷が、ばらばらのピースになって大西洋に流れ出し。ヘリコプターで上空から見ると、その流氷のかけら一つづつに、黒い点が。空を不安げに見上げているゴマちゃんたちです。10万頭すべてが絶望的だそうです。
あざらしにとってだけでなく、これは地球にとっておそろしい事態だと、番組では言っていました。このへんの海の水は、温度が低い部分は深海に沈み、海のそこでおおきな八の字を書く感じで、世界の海をかき混ぜているそう。南半球のあたたかい水と、北半球の冷たい水をかき混ぜる、この巨大な「8の字」の働きで、地球の気温は一定に保たれているそう。だから、水の温度が下がらず、この8の字が動かなくなると、北は寒いまま、南は暑いままで、恐ろしいことになるだろうと・・・・
うちの息子は色白で、目が離れているので、じっと見ていると、あざらしの赤ちゃんのカオとダブって見えてくることがあります。全力を注いで無事にオトナに育てたいと思っているのに、このいろんな環境の変化の中で、それが適わないんじゃないかと不安になります。親が不安がっててはダメだと思うんですが・・
そうそう、今年のアースディでも「食べるエコ生活」をテーマにブース出店をします。今年はエコクイズを会場のあちこちで展開します。食べ物を選ぶことでCO2を削減する!いっぱいヒントを見つけてもらえると思います。フェアトレードくらぶのメンバーとともに鋭意製作中。ご一緒にいかがですか。22日、香林坊の県中央公園にて。
それから、今年の「世界フェアトレードディ」のテーマが「kids need fair trade」なので、私が10年前に出会った子どもたちのことを題材にお話会をすることになりました。講演会は100回近く?やってきましたが、お店でちゃんとお話するのは初めてで、しり込み気味です。でもやるって決めたから・・・・お客様が、居てほしいような居てほしくないような・・・・・・居てほしいけど恥ずかしい・・・・といいながらご案内してしまいますが、5月12日夜、アルを「貸切」にして行います。よろしくお願いします。