ガーダ-パレスチナの詩-

<七菜>

お久しぶりです。

秋、ですねえ。

お天道さまも風もまちのいろも何もかもが素晴らしい。

美しい季節です。

最近シネモンド でよく映画を見ています。

シネモンド会員になって早や2年が経とうとしているのに、初めての濃密感。

ホント、いい映画館です。

上映する映画のセレクトはもちろんのこと、スタッフの方の対応も劇場の大きさも椅子も好き。

シネモンドに行って、公開予定作品のチラシをもらってくるのも好き。

我が家のトイレは映画チラシのギャラリーと化しています。

さて、今週の月曜日には「ガーダ-パレスチナの詩-」を見てきました。

少し遅れて入ったのですが、ちょうど主人公・ガーダが結婚を控えていて、その因習に従わないために家族からやいのやいの言われているところでした。

「入ってすぐこれかい!」と心の中でツッコミを入れました。

今の自分とシンクロしたから、ね。

ドキュメントの映像のブレに慣れるのにしばらくかかりましたが、とてもよい映画でした。

要所要所に主人公の声でナレーションが入っていて、それがまたドキュンと胸を打つのです。

何故、こんなにむごいことが続いていくのでしょう。

血を流さなければ解決しないのでしょうか。

私はいつしかスクリーンの向こう側にいて、湧き上がる痛みとむなしさで涙を止められませんでした。

でも、私はここにいて、パレスティナの人々と同じ痛みを負うことはできない。

けれど、彼らが彼の地で生きていることを知っている。

そして、私も彼らも「おなじ」であることを知っている。

日々の暮らしの中で、食べ、笑い、歌い、時に怒り、許す。諦めることもある。

自分が為すべきことを考え、行動する。

それだけ。

生きる、だけ。

彼女はどう生きる?私は?

映画が終わって明るくなった劇場に、見慣れた顔を見つけた。

同じようにまだ立ち上がれずにいる、アッコさん。

彼女がゆっくりと深呼吸して振り返り、目が合ったときの笑顔。

あ~生きてるなあ、と思った。

思いを共有することの心づよさ、教えてくれてありがとう、ガーダ。

余談ですが、シネモンドカウンターの片隅に置いていただいているパレスティナグッズ。

ほぼ完売、とのことだったので、追加納品に行きました。

オリーブオイルに、オイルとオートミール入りクッキー(これがサクサクでうんまい!!)、ザータルというハーブミックス、そしてオリーブオイル石鹸。

どれもこれも手間ひまかけて作られたものばかりです。

お見かけの際は、ぜひお手にとって見てくださいませ~。

さー次は「ローズ・イン・タイドランド」だぜっ。

19年前

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