トマトラプソディー

<クズハ>

 fes用のクラッカー、焼き続けて、最後の一枚がいまオーブンのなかです。きのうは、フェスに参加するメンバー(まるこさん、さなりん、すが~らさん、大西さん)が集まって、うどん踏み。今日は、アースディからのお付き合いの面々にバイトさんになってもらって、クラッカーを焼きました。

 トマトが、どこの畑でもなかなか色づかず、お願いしていた農家さんが軒並み「無理かも~」とのことで、困り果てていたところ、近場の農業共同組合さんのトマトを紹介していただきました。傷トマトが、毎日10キロ以上出るということで、ご厚意もあって、20キロほど安く分けていただきました。

 化学肥料も農薬も少し使っていますよ、と、何をどれだけ使ったかの表もつけてくださるのです。目を通しましたが、よくわかりませんでした。勉強不足。

 農家さんに、これならまあ普通の作り方よりはずっといい方だよと教えていただき、ソースに加工してみました。真っ赤な、おいしそうなトマトでしたが、残念ながら、いつもの味にはなりませんでした。まるっきり違う味になりました。

 チリやらなにやら、調味料をたくさん入れるから、それなりになるかも、と思っていたけど・・・素材の大切さを思い知りました。

 そんなこんなと悩んでいるうちに、「トマトのエンジンがかかってきた」と、あちこちの農家さんから電話がかかってきました。「何キロいる?」・・・ええっと、どこからどれだけもらうんだっけ??あそこで断られて、こっちでOKもらって、・・だんだん混乱してきた・・シーズン頭に材料を揃えようとすると、ほんとに大変・・・地産地消と一言でいうけれど、けっこう大変だなあというのが正直な感想です。

 

 しかし、畑のものは自然の恵みなんですから、人間の思うようにならなくて当たり前。しかたない。

 でも、たとえば学校給食なんかで地物を使うときには、それなりの仕組みが必要になってくるんだろうなあと思いました。一ヶ月もまえから献立をださなきゃいけないんだもん、難しいだろうなあ。

 今朝、テレビでガザのことやってました。イスラエル兵ひとりが捕虜になった報復に、イスラエルが侵攻して、パレスチナ人36人が殺されたそうです。今日も、パレスチナのオリーブオイルにお世話になりながら、これを収穫してくれた農家さんは無事なんだろうか・・?と考えてました。

 私たちは、仕事づくりを通して、パレスチナの人たちが生き延びて、いつか平和を手に入れてほしいと思っているけど、いま目の前に戦車を見ている人たちは、いま、たったいま、誰かが来てこの戦車をとめてほしいと思っているはず。

「平和がほしい?」

「ううん、生姜がほしい。そこの生姜とって。」

こんどシネモンドで公開される、パレスチナ女性たちのドキュメンタリーのなかのワンシーンに、そんなせりふがあったっけ。

19年前

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