＜クズハ＞

急に暑くなりました。

今月は、「フェアトレード月間」なのです。

中でも１３日は、「Ｗｏｒｌｄ　ｆａｉｒ　ｔｒａｄｅ　ｄａｙ」ということになってます。

イギリスでは、０５年の売上高が１億９千ポンド（約４００億円）！

前年度比４０％増！

主なスーパーやデパートには専用コーナーがあり、

３月から車内販売の飲み物とお菓子をフェアトレード品限定にした鉄道会社もあるとか。

まけとれんね。

うちでは今年のフェアトレードＤＡＹのテーマを「豆」にしました。

　デリでお出しすると必ず作り方を聞かれる、中東の料理「ハモス」

ひよこ豆のペーストです。今日も４袋お買い上げいただきました。

内容はこちら

https://cart1.fc2.com/cart/alweb/?sort=&ca=5&rca=5&word=&page=1&item=127

　店長が豆をテーマにしたいと言い出したのは、この豆料理キットがどれもこれもすごくおいしい、もっと豆ワールドに浸ってみたい、という思いから。そして、豆には「地球のみんながおなかいっぱい食べられるようになるには？」の問いへの小さな鍵があると感じているから・・・

　娘が、幼稚園で「世界には食べられない人がたくさんいます」と習ってきました・・・。実際どれくらいいるのか調べてみました。

慢性的な栄養失調・・・８億２８００万人。

深刻な飢餓状態・・・・・３０００万人。

多すぎて、まるで何のことやら、なんとコメントしてよいやら・・・・

この話になるといつも思い出す、クズハ２１歳のときの「事件」。学部でもかなり目立っていた好青年に「クズハさん読んでみなよ」と薦められて、ほめられたい一心で読んだ本がありました。犬養道子「人間の大地」本なんてろくに読まない学生だったのに、３０００円もする本を自腹で買って。お調子者ですね。

　読み始めてからは毎日涙にくれて茫然自失するくらい、インパクトのある本でしたが、その中に「飢え」がテーマの章がありました。

　ここから先は、怖い話なので、お断りしておきますね。とても怖いので、読み進める方はそのおつもりでお願いします。

　（って誰かが私にも忠告してくれてたら、あの時あの本読まなかったかもしれないです。だって全然興味がなかったんですもん、「飢え」とか「平和」とか。）

　アフリカで人道支援を行っていた女性が、犬養さん（難民高等弁務官）に、「ほんとうに見たんですよ」と涙ながらに語ったという話が紹介されていました。「落とし卵のこどもたち」の話です。（「人間の大地」続編の、「乾く大地」より）

　母親自身が生まれてから一度も満足に食べたことがない、子どももそう、というふうに、栄養失調もそれが何世代にも渡ってくると、かなりひどいことになる。手足がやせ細っておなかだけふくれる、あの状態を通り越して、全身の筋肉が衰えてくると、目の玉をささえる筋肉が役目を果たさなくなり、目玉が白っぽく盛り上がってきて、最後はふくれたおなかの上にゾロリと落ちる、というのです。それでもその子は死なずに生きているというんです。

　この世の苦しみには必ずワケがある、どんな苦しいことも、あとから振り返ったらこれでよかったと思うんだよ、すべて神様からのギフト、宿題だよとよく言われるけれど、こんな飢えの苦しみのわけって、なんやろうか・・？こんな宿題にどうやって立ち向かうんだろうか？頭を抱えずにおれません。どんなことが起きても感謝の気持ちでまずは受け止めるんだよと言われるけれども・・・・神様に「なぜ」を聞いてはいけないんだな・・・

　飢餓が原因で深刻な視覚障害になる人の数、年平均で７００万人だそうです。

　この「人間の大地」はたしか絶版になったはずですが、手元に「乾く大地」はまだ持っています。読んでみたい方お貸ししますのでどうぞ。

　思えばあの日、この本を読んだ日が、ターニングポイントだったなーと思います。

　で、「豆」と何の関係があるんだ・・・？と思われた方ごめんなさい。えっと、６月１１日の「豆料理の会」では、こんな話じゃなくてもっと豆の可能性などを語り合うと思います。でも根っこには、「みんなが食べられる地球」のイメージが敷いてある、そんな会になると思います。