<クズハ>
セーターの話、つづきです!
ネパールからも、ウールのセーターが毎年届いています。低カーストの人たちのための職業訓練学校「KTS」からは、生産者さんのアイディアから生まれたらしいパッチワークのかわいいセーターがきて、店長ナナさんは「今年はこれ!これ!」と鏡の前でうっとりしています。
カーストで思い出すのは、昔4ヶ月ほど滞在したカルカッタでのこと。マザーテレサの施設にボランティアワーカーとして日本人が何人かいて、そのなかの一人が、日本の超有名大学法学部を中退してきた、という青年でした。
「日本では、ずっと周りの期待にこたえてレールの上を走ってきたけど、そこから降りたときは’ざまあみろ!降りてやったぜ’って、爽快感でいっぱいだった」と言っていた。
レールはレールでも、インドの低カーストの子どもたちのとはずいぶん違うなあ~と思ったものです。
インドでは、昔と違って、最低カーストの人でも政治家になったりIT長者になったりと、自由に生きている人もいるらしい。けど地域によってはまだまだ、「生まれ」に縛られることもあるみたいです。
あのコたちは、自分のレールを、すっかり受け入れているようにも見えました。道でいつも邪魔にされることも、あっちへいけ!と怒鳴られることも、眉をひそめられることも、いつもいつも汚物扱いされることも、みんな神様が決めたカーストだからと 受け入れきっているように見えました。だからつらそうな顔もしてなかったし、当たり前にしていた。
けど、物乞いの子どもに、一緒に座って折り紙しよう!と誘うと、喜んで座って、上手に折って、もうキラキラした顔で、また明日ね!と手を振って。次の日からはぜったい「ギブミーマネー」と言って来なくなる。
運命は、受け入れたほうが楽なときもあるし、夢をみたばっかりにつらい思いをすることもあると思う。KTSは、ずっと何でもあきらめて生きてきた女性たちに、手に職をつけて自分の力で生きてみませんか、と呼びかけているんだと思います。編み物を習ったら、友達にも教えて、近所で助け合って編んだり、デザインのコンペに参加したり・・・・今では寄付金や助成金なしで、事業収入だけで 幼稚園から小学校などの運営もまかなっているというんだからたいしたものです。
セーター、ハット、マフラーなどなど、どうぞ見に来てくださいませ。
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といっても、毎年お金が無くて
買えない状況ですが・・・
ずっと前に買ったKTSのニットウェア、私の管理が悪くて、虫に食べられて大きな穴が開いちゃいました。
虫も「おいしい毛糸」だって、わかったんだね、きっと。
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8年前に買ったアルパカのカーディガン、虫に食われた!おいしいんだろうねえ~ 今は防虫してしまってます。