＜クズハ＞

さて、母乳話のつづきです。牛農家さんから聞いたお話。母乳は、血液である。一リットルの血液をつくるためには、３００倍の血液量が必要である。乳を出す牛は、産後の牛だけである（ここ、当たり前なんだけどびっくりした！そうか、妊娠して出産した牛だけが、牛乳を出すんだ）。だから、種付けも計画的にやらないと、牛乳が足りなくなったり、余ったりする。

・・・乳を、人間のために出荷していたら、あかちゃん牛は何を飲むのだろう・・・？答えは「脱脂粉乳」・・・・これは業者さんによって違うと思いますが、そうか～、ヒトが牛乳を飲んでいるあいだ、子牛は脱脂粉乳か。

戦後、日本の栄養学はがらりと作り変えられ、牛乳は水代わりに飲むことを奨励されているかのような雰囲気すらあります。私なんて、子どもの３歳児検診などにいくと、必ず延々と説教されます。「あら、お母さん、牛乳飲ませてないの？じゃあシチューとか作ってあげてますね？え？作らない？じゃあヨーグルトとか乳製品食べさせてますね？え？食べさせてない？？　牛乳は一番カルシウムの吸収率がいいんですからね。」小魚とか海草のほうが吸収率が良いらしいそうなので・・・「そんなこといっていて、こどもさん大丈夫ですか」えっと、うちの子はどちらかというと、丸々していて骨太で・・・私も１０年ほど、牛乳は楽しみにしか飲みませんが母乳も良く出ます・・・「骨密度測ってみなさいよ、きっとスカスカですよ！！」　　　・・・と延々としかられます。

吸収率がどうのとか、そういうのはわかりませんが、でも、血液なんですよ、１７８円でいつもいつも特売してていいの？って、そう思います。本当は、牛乳、大好きなんです。でも、一リットル１０００円くらいで、ちょっとずつ、口のなかでゆっくり味わって大事にいただくくらいがちょうどいいのではないかと思います。酪農家さんや牛乳メーカーが置かれている状況を考えたり、たくさんのヒトが栄養取りすぎで成人病（生活習慣病）になったりすることを考え合わせると、ますます、そう思います。