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<むつみ>
続きです。
この地域は、コーヒー栽培に取り組んで1年目。
山の上流(彼らの住んでいる地域)で、
畑を作るために木を大量に伐採したことが原因で、
川の水源が干上がってしまい、下流域におそろしい干ばつを引き起こした。
(いちど枯れると、土がカラカラになり、コンクリのように固まって雨を吸い込まなくなり、
雨季には洪水を引き起こす原因にもなる)
なので、木をもういちど植えて、
水を湧かせよう、という取り組み。
でも必要があって切ったのです。
昔と違って、自給自足では暮らせない
(教育、医療、税金・・・現金がいる)ので
山を畑に変えて、サヨテと呼ばれる瓜を植えて換金するそうです。
(この写真じゃよくわかりませんね・・・
サヨテの蔓が伝っていた畑の名残。
枯れているのが、蔓です)
その代わりにコーヒーはどう?
何倍も高く売れるよ!と説得して始まったのがこのコーヒープロジェクト。
しかし、
コーヒーの実がなるのは、4〜5年目からと言われます。それまでどうやって暮らすのか。
そこが大問題。
お時間のある方はぜひ、
コーディリエラグリーンネットワークさん(CGN)のweb siteをご覧ください。
写真がきれい!!!!!
産地としてはまったく無名のフィリピン山岳地帯でのコーヒー栽培を、
軌道に乗せるために、
⭐️ 苗を育てて配る、
⭐️ 土に植えて水をやる、
⭐️ 虫の害などと戦いながら無農薬で育てる
⭐️ 収穫して適切に処理、品質を保つ
⭐️ 適切に保管して出荷、輸出ならばその手続きも。
⭐️⭐️ 収穫量に見合った販路を確保しておく!!
ひとつひとつが、山奥での、未知との遭遇。
まずは、この赤ちゃんの苗は、豆をCGNさんが提供。
資金は、昨日書いたような日本の協力団体の他にも、
フィリピン政府も熱心に支援し始めていた頃でした
(CGNさんのプロジェクトに政府の支援が来ていたかどうかは聞き忘れました)
豆が苗になるまでのお世話を、村人に、お仕事として発注。
これもひとつの仕事づくりとなる。
すごくいい写真がいっぱいのっているCGNさんのこのページをぜひ!ご覧ください
そして、私が訪問した時にご一緒したこの方
山本さん。
山本さんは、コーヒー好きが高じて、仕事をやめて
アジアのコーヒー栽培を研究するためにフィリピンの大学に在籍している方でした。
ここバギオに来る途中にバスの中でホールドアップ(「手をあげろ!」ってやつです)にあってしまい
財布を取られたんだ〜〜〜と
そんな大事件を大笑いしながら私たちに話す様子に
大物感を感じましたよ。。。
山本さんとCGNさんのいままでのことが
ここに綺麗にまとまってました
コーヒー好きな方、アジア好きな方はぜひ。
紹介文
「山本博文の北ルソン・コーヒー探訪記」は、
コーヒー専門家・山本博文氏が、ルソン島北部コーディリエラ山岳地方に2年間滞在し、
コーヒー生産地を訪問し、栽培指導を行った体験記です。
留学中の忙しい中、山本氏は最大限の時間をコーディリエラ地方のコーヒー農家さんのために費やしてくれました。
土づくり、苗木作りから、カッピングまで、
コーヒーに関わる彼が持っている知識を惜しみなく農家さんとシェアしてくれました。
もちろん彼にとっても、コーヒーの育たない日本では経験できない、
栽培に関するたくさんの経験を農園訪問からさせてもらったと思います。
山本博文氏が、生まれたばかりのコーディリエラ地方のコーヒー生産に残してくれたものは、
とてつもなく大きいものです。
最近、コーディリエラのコーヒーのことが少しずつ知られるようになり、
海外のコーヒーショップやマニラのコーヒー商社など、
いろいろな人が訪れるようになりました。
しかし、常に農家の立場に立って、農家さんの目線から、2年間、
土にまみれてコーヒー農家をサポートし続けてくれた山本氏の献身的な活動を、
コーディリエラ地方の農家さんは決して忘れないと思います。
山本氏は2年間の留学期間を終えて帰国後、
ミャンマー、東ティモールのコーヒー産地にも活動地域を広げ、
高品質のコーヒーを栽培し、農家の収入を上げるための指導を行っています。
また、コーディリエラ地方のコーヒーについても、品質向上のための指導を継続してくれています。」
こういう人がいらしてこそ、新しい産業が生まれる、新しい暮らしが生まれるんだなとつくづくと思ったものですよ。
明日は、そんな山本さんと村人の半日の触れ合いが、実際どんなだったかを。 つづく・・・
このスパイスセットも、日本のフェアトレード会社がネパールで新しく作った産業から。
狭くて痩せた土地しか持っていないネパールの貧農、
でもスパイスならば痩せた土地でこそおいしく育つし
野菜と違って、乾燥させれば保存も聞くから
街からすごく離れた僻地でも、よい現金収入になるのではと
横浜の会社「ネパリバザーロ」さんが始めたプロジェクト。
ターメリック、ガーリック、ガラムマサラ、チリ、
ブラックペッパーなどなど
ひとつひとつのスパイスを
育てる農家、乾燥させ加工する小さな工場、
それぞれ、働く人たちは出身カーストが違っていて、
最初は、一緒に協力して働くことにも抵抗を示す人もいたとか。
思わぬ障壁。慣習の壁。
そこを乗り越えて、とってもパワーのあるスパイスを届けてくれてます。
添付のレシピ通りにつくれば本格ネパールカレーできますよ。
(アルのカレーもこのスパイス、業務用のを使ってます)