すが〜らさん ありがとう またね

<むつみ>

ずいぶん時間がたってしまってからのブログです。
なかなか、書けなくて。

ずれたタイミングですがすみません。

すが〜らさんこと、菅原真人さん

10数年間、毎月、アルのニュースレターに
4コマ漫画を描いてくれていました。

持病のてんかんの発作で、10月10日に急逝。
享年43歳。

 

のっぽくんスタッフの上森さんが言うには 「誰よりもアルを愛してくれていた人のひとり」

いつ出会ったのか思い出せないくらい
アルのいろんなシーンに登場する彼。

「今月の漫画のお題、ください〜」と
顔を出してくれて、
それ以外にもしょっちゅう、お茶をしに来てくれて。

いつから常連さんになったのか?
思い出したくて、描いてくれた漫画のファイルを見返してみた。

 

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おー、なつかしの!
まだのっぽくんの1Fをお借りして
小さくやっていた頃、
2Fを改装して移りたくて、でもお金がなくて、
東京のNPOバンク apバンクから融資を受けた時の話だ。

融資が決定した時にいっしょに喜んでくれたんだ・・・

そして、いよいよ2Fでオープンできたときの漫画。

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(オープンの準備も無償でいっぱい手伝ってくれた。
みんなで椅子つくったりしたね)

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そうそう、昔は、月にいっかい、
お客様もスタッフもいっしょに勉強会をしてた。
いつも参加してくれてた。

・・そもそも、これに参加するようになって
すが〜らさんとスタッフが仲良くなったんだわ。

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もうちょっとかわいく描いてよ〜というスタッフからの要求には、
応えなかったよね(苦笑)

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描いてくれたやつだ。

このとき、映画「ダーウィンの悪夢」の上映に
アルスタッフ総力あげて取り組んでた。
すがーらさんや、他のお客様にも
たくさん助けていただいて
200人くらいのご参加があったんだった。

いろーーんなイベントを一緒にやったなあ。

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これ、いちばん胸につよく来る。

apバンクフェスに出店して。
超炎天下で手作りうどんを出して。
ぶっ倒れそうになるくらい働いて
(しかもすが〜らさんは無給)

散々な目にあったのに、2年目も参加してくれて、
その2回目が、台風で中止になって
大量のうどんを抱えて帰ってきたときに
まだSNSがなかったけど
すがーらさんがブログ?かなんかで
「うどん食べに来て!」って宣伝してくれて。

あんなに大変な目にあわされたのに
かわらず笑顔で、ずっとアルといっしょにいてくれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いつも来てくれるのが当たり前になってて
足が悪いのに長い階段を上がってきてくれることに
特別な感謝の念を伝えることもしてなかった。

私が参列したお葬式は、たくさんの参列者で、みなさん、涙。
お通夜も、すごい人で、どこまでも人の列が絶えなかったと。

お葬式でのお兄さんのご挨拶が、とても印象的でした。

「かわいい弟の最後を、兄としてしっかり送り出さなければ、と思っていたけれど、昨日の夜のお通夜で、その考えを変えた。

これだけ多くの人が、大人もこどもも涙を流して別れを惜しんてくれている。

自分が死んだとしてもこれだけの数の人が来てくれるとは思えない。

我が弟は、正しい生き方をしていたんだとわかった。

正しい生き方をした立派なひとりの男の最後を
家族として、尊敬の気持ちで送り出します」

そんなようなご挨拶でした。

私もそう思いました、
「正しい生き方」だったんだ、って。

お年を召されたお母様が
末っ子を亡くした悲しみに耐えながら
最後の挨拶にみんなが花をたむけているあいだ
小さな声で
「こんなたくさんの人に・・・・幸せな子や・・・」と
つぶやいているのが聞こえました。

悲しい中にも、そんな大きななぐさめを得ていらっしゃった。
親不孝だけど、親孝行も。

世の中には、
いい大学やりっぱな会社に入るとか、
スポーツが出来るとか
お金をたくさん稼ぐとか
いろんな華やかな、輝く人生もある。

すが〜らさんは
「いつも機嫌よくいる」
「いつも愛想らしく話しかけてくる」
「誰とも分け隔てなく明るく接する」

そのことがこれほど「正しい」強い生き方だったんだ。
私もそれをはっきり感じた。

笑顔を向けてもらうことが当たり前だと思って、
わたしたち歴代のアルスタッフの誰一人として
なんの気も使わずに接してました。

今となっては、
そのことを悔やむ気持ち、あります。
もっと、ありがとうって、
来てくれてありがとうって、言いたかった。
言えばよかった。

と過去形で書きながら、
でも、ぜんぜん、ご縁が終わった気はしていません。

新しい店をあれほど楽しみにしてくれていたすが〜らさん。

消えない気配をそのままに、
そのまんまにして、新店舗にも連れて行きますよ。

すが〜らさんのいない日常に慣れることができそうにない、たくさんの皆さん。
彼の「気配」を、そのままに。

きっと、すぐそこで、いつものように
笑顔で、見ていてくれるので。
笑顔を、受け継いで行きましょうね。

すが〜らさん、いつもありがとね。
またね。また来てね〜。
また話そう。

7年前

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