<むつみ>
前回に続いて、映画「モンサントの・・・」のお話です。
ご近所の農家さん「林農産」林浩陽さんが、こんなふうに、メルマガに書いておられました。ご本人の了解を得て、ご紹介。
「農家からしたら、’貞子’より怖いホラー映画」。ほんと、そうです。
(以下、林さんのメルマガより)
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5月26日に「モンサントの不自然な食べもの」という映画を石川県白山市で自主上映する会に誘われました。
http://www.uplink.co.jp/monsanto/about.php
私の食育授業でもモンサント社の遺伝子組み換え大豆の話をしていますので当然協力を申し出ました。
場所は、白山市松任文化会館 大ホール 13時15分開場、13時45分~16時45分。
映画の上映と、オーガニックコットンを日本に広めた第一人者である渡邊智恵子さんと我が石川県宇宙人農家協会?が誇る金沢大地の井村辰二郎さんの対談もあります。前売り1500円でチケットを販売中です。私にメールkoyo@hayashisanchi.co.jpを頂ければ確保しておきます。
この映画は、農業者の私が見るとまるでホラー映画です。
モンサント社は、一国のトップをも動かす力を持っている会社です。安全とか危険とかのモノサシを決めるのも自由自在です。遺伝子組み換えのたくさんの食物を作り続けていますがそれは「収益性があるかどうか」だけが視点です。もっと言えば生産者の利益よりモンサント社の利益さえあれば良いと言ったものです。
実際インドでモンサント社の虫に強い遺伝子を組み込んだ綿を生産しましたが結局高額な種代を支払うことになった農家は、まったく利益が上がらない状況です。しかも殺虫剤が不要とうたった種でしたが実際は、必要だったという笑えない話も出てきます。
じゃあそんなヤバイ種を使わなければいいじゃないかと思います。でもこの遺伝子組み換えされた野菜や穀物の花粉が飛んで周辺を汚染してしまうのです。
そして結局なし崩し的に遺伝子組み換えの野菜や穀物を認可せざるを得なくなった国や地域がたくさんあります。そして日本でもあり得ない姿をした野菜や穀物が発見されています。もうすでに汚染が始まっているのです。
もしこれが稲で起きると日本の農家は、お手上げです。結局、汚染されてしまった稲が広まると「じゃあどうせならモンサント社の遺伝子組み換え稲にすればいいじゃん」となってしまうのです。
そして一度遺伝子組み換えの種を使うとその管理は、想像を絶する状況を生みます。もし種を自家採取して使用したり、使用されなくても疑われたらモンサント社の調査が入り裁判で数千万円以上のお金を取られて多くの農家が倒産しているのです。こうやって試写された映画を思い出しながら書いていてもまるでホラー映画の「貞子」を思い出すより怖い。
そんな怖い映画ですがぜひ一般の人達にも観てもらいたいのです。ところが林さんちは、田植えのど真ん中で疲労困憊の中にいます。なかなか実際にチケットを売り歩く時間がありません。ぜひメルマガを読んだ石川県在住の皆さんは、ご連絡をいただけれると幸いです。
(転送ここまで)