マスコバド糖

マスコバド糖
鉄分3.5倍、カルシウム70倍!(白砂糖比)

砂糖きびを搾って煮詰めただけの「きびしぼり糖」と呼ばれる糖です。
精製していないので、ミネラル分がそのまま残っていて、コクがあります。
蜜がつぶつぶと固まっていて、そのプチプチ感が、ヨーグルトと混ぜたときに、おいしくて最高です!さらさらと使いやすいので、お菓子づくり、お料理、何にでもOK。
フィリピンで、砂糖の大農園に雇われ、生活が苦しかった人々が、自分たちの土地を手に入れて、暮らしを良くするために、昔ながらの黒糖づくりにチャレンジ。初期には質がイマイチでしたが、日本の市民が購入することで後押しして、立派な産業に育てました。

輸入元 オルタートレードジャパン(ATJ)
マスコバド糖が生まれたきっかけ
1980年代に、砂糖の国際価格が大暴落しました。
フィリピン・ネグロス島では、多くの地主が砂糖キビ農園を放棄。
ネグロスは、農地はほとんど全部砂糖きび農園なのです。
大地主がそれを全部自分たちの財産として持っていて、他の人達は雇われて働く以外にない、という状況です。

砂糖きびが売れなくなり、農園が閉鎖されると、仕事がなくなります。
せめて、空いている土地で、自分たちの食べる分のイモなどを作ることが出来れば飢えることはないのですが、農園主はそれを決して許しませんでした。

みんなが失業し、10万人もの子どもたちが飢え、大変な事態となったことが報道されました。

日本では日本ネグロス・キャンペーン委員会(JCNC)が設立され、食料や医薬品の配布などの支援活動が開始されました。

緊急支援が一段落したときに、JCNCでは、この飢餓の原因をよく考えました。
自然災害などではなく「国際価格の暴落」。
砂糖の価格がまた持ち直しても、再び暴落すれば同じことが起こります。

援助のあり方として考えられたのが、ネグロスで伝統的製法でつくられてきたマスコバド糖の輸入でした。

きちんとした、一定の価格で買い取る仕組みがあれば、豊かな自然の恵みのなかで、人々が安心して暮らすことが出来ます。

こうして、絞ったばかりの新鮮な砂糖きびジュースを煮詰めて作る作業が始まりました。
最初のころは、石ころが混じったり、固まったままの砂糖が届いて使いにくかったりと、問題がありましたが、日本の支援者たちが買い支え、作業場をきちんと囲ったり、効率をよくしたりして、品質が上がっていきました。
畑の様子
砂糖きびはとっても背が高い!
ネグロスでは自前の流通システムをつくることを目指してオルター・トレード社が設立され、マスコバド糖の輸出業務までを担うことになりました。また、JCNCの支援活動は、ネグロス島民が自分たちで食料を生産するということに重点が移されていきました。ATJは、1987年からマスコバド糖の輸入を開始しました。

砂糖は、刈り取ってからできるだけ短時間のうちに絞ると、より糖分があがり、歩留まりがよい砂糖となります。なので、大農場で、大規模な設備で、一気に仕事をすることが一番安くたくさん生産できます。ネグロスの大農場は、想像を絶する規模!!どこまでもどこまでも続く農園、果てしなく広い工場、山積みした砂糖は、とても食べ物に見えない巨大な山となっています。

中で働く人達は、運がよければ一年を通して仕事がありますが、中には、植え付けと刈り取り以外の時期には仕事がもらえない「季節労働者」も多いのです。とても不安定で、農繁期以外は「死の季節」と呼ばれるほど、人が苦しむのです。

この大農場制度は、国の内外から批判されていて、大地主は土地を小分けにして小作に分け与えるべきだ、ということが、何十年もいわれてきました。(日本で戦後、「農地改革」がありましたが、あれを目指しています)
選挙のたびに、大統領がこれを約束するのですが、地主たちのものすごい抵抗にあい、なかなか進んでいません。

砂糖きびを搾ります

煮詰めます。グツグツ。

袋詰めの様子
そんななかで、”Land for Life”生きるための土地を求めて、あきらめずに活動している人達がいます。

ようやくわずかに手にした土地で、作物を作っても、それを売る場所がなくて、結局あきらめ、土地を手放してしまう農民もいます。

マスコバド糖は、小規模の農家たちが、協力して工場もつくり、できるだけよい砂糖をつくるために頑張っています。日本で販売するのも、最初の頃は、生産に協力するための「支援金」の意味合いのおカネが含まれた値段でしたが、効率があがり、値段がどんどん下がってきました。

そして、フィリピン全土で、小農民が野菜をつくり近くの市場で売る仕組みを一緒に考えたり、
有機農業を始める支援など、JCNCとATJでは様々に協力してきました。

大規模な日本発のフェアトレード商品としては、一番最初のものでした。

ATJでは様々な情報発信をしています。日本やアジアの農業をつなぐ試みもされています。どうぞコンタクトしてみてください!